1: 2016/10/13(木) 14:17:01.37 ID:CAP_USER9
■サッカー・ロシアW杯アジア最終予選(11日、豪州・メルボルンほか)

日本(世界ランク56位)は、オーストラリア(同45位)と1-1の引き分け。2勝1分1敗の勝ち点7で3位とした。
解任論がやまないバヒド・ハリルホジッチ監督(64)は、FW本田圭佑(30)=ACミラン=を日本代表では4年ぶりとなる1トップに配置するなど“勝負手”を打ったが、勝ち切れなかった。もともとセオリーに反し周囲が戸惑う采配を振るうことが多い指揮官。この日も、勝てる試合をみすみすドローにした背景には“ハリルの4つの間違い”があった。 (夕刊フジ編集委員・久保武司)

【1】原口を溺愛

前半5分。MF原口元気(25)=ヘルタ=は最終ライン裏に抜け出し、本田からのスルーパスを受けると相手GKと1対1。冷静に決めた貴重な先制弾は「監督から何度も言われた形」だった。
これで3試合連続ゴール。W杯アジア最終予選での3戦連発は、1994年W杯米国大会最終予選のFWカズ(現J2・横浜FC)、98年同フランス大会最終予選でのFW呂比須に次ぐ、日本代表史上3人目の快挙だ。

しかし、値千金の得点を奪ったのも原口なら、痛恨の失点の原因を作ったのも原口だった。
後半6分、FWユーリッチにペナルティーエリア(PA)内で接触。同点PKを献上したのだ。

「本当に申し訳ない」。試合後本人はうなだれるばかり。拮抗した場面でのPA内では、ファウルを誘う接触を相手が仕掛けてくるのが定石。これにまんまとはまってしまった。
ハリル監督からフランス語で「デュエル(闘える選手)」と評され、寵愛を受けて“ハリル・チルドレン”ともいえる原口。しかし、「大きな仕事もやるけれども、大きなミスもやる選手」(代表OB)というのが関係者の一般的な評価だ。

浦和時代の2009年の練習中には、助っ人FWエジミウソンと小競り合いを起こし、11年にはチームメートと練習中にけんかになり、相手に左肩関節脱臼(全治3週間)のけがを負わせた過去がある。気性の粗さが裏目に出ることも多い。
昨季からドイツのヘルタに移籍して「すっかり大人になった」(浦和関係者)との見方もあったが、まだまだ日本代表を背負って立つには課題の多い選手といえる。

【2】本田たらい回し

本田が代表で1トップのポジションに入るのは、ザッケローニ監督時代の2012年10月16日、ブラジル戦(ポーランド)以来。今月6日のイラク戦(埼スタ)での右サイドからのコンバート。過去にはトップ下も務めている。
「僕だけがいつも違うポジションなんで…」。試合後、本田は思わず顔をしかめた。

それでも与えられた仕事はできる限りこなす。原口の先制ゴールのアシストも本田だった。
「あの(先制の)形を多く作り出せれば、良かったんじゃないかなと思いますけど、アウェーということで守備的に戦ったんで仕方ない」

終盤“引き分け狙い”で守備的に転じたハリル戦術を、チクリとひとさししたように聞こえた。
一方、ハリル監督も負けてはいない。試合後の「本田がもっとパフォーマンスがよければこの試合は勝てたと思う」と発言。勝ち切れなかった“戦犯”に本田を名指しした格好だ。

本田は先のイラク戦後には「もっとボールを回さないといけない」と苦言を呈し、カウンター一辺倒のハリル采配とは真逆な戦術を「自分が得意とするやり方」と語っていた。
これだけ指揮官とエースの溝が広がってしまっては、日本代表に安定した戦いを求めるのは無理というものではないか。

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つづく
http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20161013/soc1610131140001-n1.htm
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