1: YG防衛軍 ★@\(^o^)/ 2016/07/20(水) 16:44:49.27 ID:CAP_USER9
9歳で世界最高峰の育成組織であるバルセロナのカンテラ入りを果たした久保建英君。

 そのきっかけとなったのは、小学2年生の時に参加した日本での「FCバルセロナキャンプ」だった。

 このバルサキャンプの仕掛人であり、6年にわたり久保選手をサポートしてきた浜田満氏が明かす「世界のトップにたどり着ける選手の条件」とは?
久保君はなぜバルサから派遣されたコーチたちの目に留まったのか?

 2011年、日本人として初めてバルセロナの下部組織『カンテラ』の一員になった久保建英君。そのきっかけとなったのは、バルサ入りの2年前に日本で行われた「FCバルセロナキャンプ」だった。

 小学校1~6年生まで約200人が参加したキャンプで、小学校2年生だった久保君は参加者の中で1人に与えられるMVPに選出される。なぜ久保君はバルセロナから派遣されていたスペイン人コーチたちの目に留まったのか。

 バルサキャンプの責任者を務める株式会社アメージング・スポーツ・ラボ・ジャパンの浜田満氏が明かす。

「バルサキャンプの評価基準は“バルサの特徴を持っているか”です。バルサには確固たるスタイルがあるので、それを高いレベルで理解して、プレーで表現できる選手がMVPに選ばれます」

 では、バルサの特徴とはどんなものなのか? 浜田氏はバルセロナのメソッド部門のディレクターを務めるジョアン・ビラ氏の言葉を引用して説明してくれた。

「バルサの選手の特徴は、性格が良く、覚えるのが早く、学習意欲があること。何よりサッカーIQが高く、テクニックがあること。個人競技では才能が重要な要素になる。だが、団体競技では、賢いことが決定的な要素になる。

 今、何をしているのかを理解できること。そして最高の選手はただ理解するだけではなく、それをピッチで表現できる。

 グアルディオラ、チャビ、イニエスタ…彼らは自らも最高の選手であるだけでなく、周りにいる選手をも素晴らしい選手に変えられる」(ジョアン・ビラ氏)

浜田氏が続ける。

「確かに久保君は当時から素晴らしい才能を持っていましたが、今、思い返せば、まさにこのジョアン・ビラ氏のコメントは久保君にそのまま当てはまります」

 久保君について、浜田氏には忘れられないエピソードが3つあるという。

 一つ目はバルサキャンプのMVP特典で、FCバルセロナスクール選抜の一員としてベルギーで行われた国際大会に出場した時のことだ。

 オランダのフェイエノールトとの試合で相手に押し込まれる展開になった。センターフォワードとして出場していた久保君にはコーチから「最大限に深みをつくれ。もっと高い位置をとれ。相手の最終ラインと同じ高さに残って下がってくるな」と指示が出ていた。

 だが、久保君は中盤に下がってボールを受けようとした。試合後、浜田氏は「コーチが下がってくるなと言っていたのは聞こえていたの?」と質問した。久保君の答えは浜田氏の予想の上をいくものだった。

「コーチが言っていることは分かっていたけど、僕ら(8歳)のキック力だと高い位置にいてもボールが届かないから、意味がないと思って下がったんです」

 浜田氏は「そのプレーが正解かどうかはさておき」と前置きした上で、「日本人は監督に言われたことに疑問を持たず、言われたことをそのままうのみにする傾向があります。監督の指示に対して、さらに自分の視点を加えた上で判断できる8歳の選手はいないでしょう」と脱帽する

 二つ目はベルギーでの大会を終えて、スペイン・バルセロナに向かう機内でのこと。浜田氏は離陸後、久保君の隣で小説を読み始めた。すると、久保君が「浜田さん、本を見せてもらえますか?」と言ってきたのだ。

 大人向けの小説だし、軽く読んで返してくるだろう…そう思って本を渡したところ、久保君は普通に読みながら、分からない単語があると、「空き巣ってどういう意味ですか?」と、一つひとつ聞いてきた。このようなエピソードは他にもたくさんあるという。

「久保君は言葉の意味だけではなく、分からないことがあると常に大人に質問する子でした。接していて、いつも感じるのですが、言語能力の高さをベースに持っている上に、物事を理解する力、さらに洞察力、そしてそれを行動に移す力がすごいと思います」

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