1: Egg ★@\(^o^)/ 2016/06/25(土) 13:06:54.73 ID:CAP_USER9
no title  元日本代表FWの原博実氏(57)が3月に日本協会を退職し、Jリーグ副理事長に就任した。選手、指導者として現場を知り、協会とJリーグの幹部を歴任するなど経験豊富な原氏は、発足から24年目に突入したJリーグは「大きな分岐点にある」と捉える。「もう一度、いい循環にしたい」と1993年のリーグ開幕直後に巻き起こったフィーバーの再燃に向け、私案を交えて“改革案”を披露した。(取材・斎藤 成俊)

【写真】鮮やかなボレーシュートを決めるジーコ。93年に発足したJリーグに大きな影響を与えた

<外国人出場枠1増>

 開幕初期、Jリーグには“華”があった。ジーコ、リトバルスキー、ストイコビッチ、レオナルドら、人気と実力を兼備したスターが所属し、その姿を見るために多くのサポーターが足を運んだ。日本人選手は“世界”を知ることで成長してきた。現在、資金力を背景に“爆買い”を続ける中国で同じことが展開されている。その状況に原氏は危機感を抱く。

 「監督、選手と中国リーグにいる外国人のレベルは高い。国内の選手は、中国に比べて日本の方がレベルは高いが、ワールドクラスと対戦して学ぶ経験は少なくなっている。日本人は下手になってないが、この状況が続くのは良くない」

 国内活性化のために求めるのは一流外国人で、獲得には資金が必要だ。Jリーグでは17年シーズンからの放映権契約の交渉を進行中。大型契約が成立すれば、各クラブへの分配金が増え、高額年俸選手獲得の可能性は高まる。その上で、原氏が考えるのは外国人出場枠を増やすことだ。Jリーグでは1試合に登録できる外国籍選手は3人以内。これにアジアサッカー連盟加盟国、またはJリーグ提携国の枠で1人追加できる。

 「外国人枠をもう1つ増やせたら、外国人同士も競争して全体のレベルが上がる。今は枠を使い切ってないクラブもある。一流外国人選手同士の交代があってもおもしろい。日本人の出場機会が減るという意見もあるが、出られなければ出られるクラブに移籍すればいい。それに、激しい競争に生き残れない日本人は世界で戦えない。ドイツ、プレミアなどは外国人枠がない。競争があればリーグは活性化する。こういう議論だって、タブーなくやればいい」

<営業収支100億円超クラブを>

 一流外国人選手獲得と国内選手の成長で、期待されるのがビッグクラブの誕生だ。

 「これまでJリーグのチーム数を増やしたことは悪くないが、全体的に(戦力が)平均化して、トップクラブがなかなかACLで勝てない」

 現在、Jクラブで営業収支1位は、浦和の約60億円。原氏が望むのは100億円超えのクラブだ。

 「育成を大切にする地方クラブがあることは素晴らしいが、やっぱり100億円以上の規模を誇るクラブがいくつかほしい。ACLで優勝して、クラブW杯決勝に行くようなクラブが出てきて、引っ張ってほしい。突き抜けたチームが3、4つあって競い合う。これは代表強化にもつながる」

 重要なのがスポンサーなどの収入だ。サッカー人気が上昇すれば、いわゆる“お金持ち”が投資先としてJリーグに目を向ける可能性はある。

 「例えば、東京の都心に大きなスポンサーがついたビッグクラブがあり、有名な選手もいるという状況になってほしい。そのポテンシャルは東京にある」

<指導者の海外進出>

 本田圭佑(ACミラン)、香川真司(ドルトムント)、岡崎慎司(レスター)ら、海外を舞台に戦う日本人選手は格段に増えている。だが、監督、コーチらはどうだろう。原氏は指導者の海外“武者修行”を提言する。

 「弱いチームでもいいから指揮してほしい。ひょっとしたらACLで日本のクラブを破り、優勝する可能性だってある。名を上げて、再び日本に戻ってくるような指導者が出てほしい。お金は、勝ったらもらえればいいという考えだっていい。国内にいると(就職先は)何とかなるだろうという気持ちになる。とにかく、海外に出て行くというチャレンジ精神(が大切)。それに指導者が海外に出ればネットワークが広がり、自国の選手を獲得しやすくなり、選手の海外挑戦も促す。最初は2部だって、3部だっていい。日本が世界で戦うには、監督にもたくましさが必要だ」

スポーツ報知 6月25日(土)10時33分配信
⇒外国人枠、ビッグクラブ、指導者の海外進出…原博実副理事長が語る「Jリーグ改革案」(報知)

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