1: Tangled ★@\(^o^)/ 2015/10/19(月) 08:41:36.49 ID:???*.net
 「サッカーのまち・清水」に変化をもたらしたのは2003年、静岡市との合併だ。同市は戦前から野球が盛んな地域として全国に名をはせた。静岡中(現静岡高)、静岡商高が甲子園で全国制覇。
市内の県営草薙球場は1934年の日米野球大会で、沢村栄治とベーブ・ルースが対戦した「伝説の球場」として親しまれてきた。地元の野球熱は行政の取り組みにも反映している。
13年に静岡県が総額34億円をかけ市内にある草薙球場を改装したことを受け、静岡市はプロ野球球団の招致活動を展開。
オフシーズンにはプロ野球選手会主催の合同トライアウト(入団テスト)も行われ、大勢の市民が見学に訪れる。
関連予算は14年度までの3年間で約1800万円に上る。一方、サッカーでは清水エスパルスと共同で選手の学校訪問や、住民の公式戦招待などを行っているが、関連予算の補助金は年450万円と野球に比べ少額だ。

 クラブが直面する課題がスタジアムの改修問題。エスパルスの本拠地、IAIスタジアム日本平(91年開場)はJリーグの参加資格となるクラブライセンス制度で求められている「全客席の上部に屋根を設ける」などの条件を満たしていない。
将来的にライセンスが交付されなくなる懸念もあり、新設や改修を求める要望も出されているが、市は「18年度までに方針を決める」と結論を先延ばししている。

 合併で薄まった感が強いサッカー熱をどう喚起するか。スポーツの普及や地元定着の活動を担当する静岡市シティプロモーション課の秋山健課長は「野球を優先しているわけではない」と強調した上で「(エスパルスは)これまではJ1にいて当たり前だった。
だが、今回のJ2降格でその存在の大切さに気づいた」と語る。
今年は市の広報紙でエスパルス特集を組み、ホームページに田辺信宏市長の応援メッセージを掲載。啓発活動を通じて、クラブを側面支援した。
ただ、肝心のスタジアム改修については「強ければ話もできるのだが……」(秋山課長)と簡単ではない。

 陰りは集客面にも表れている。J1が年間34試合となった05年以降、清水の観客動員は10年の1試合平均1万8001人をピークに下降線をたどり、今季は16試合消化時点で1試合平均1万4963人。
そればかりではない。静岡県サッカー協会への登録者数も減少傾向にある。とりわけ、小学生(4種)は96年度の約2万2000人から
今年度は約1万4000人に減少。少子化の影響もあるとはいえ、落ち込みが顕著だ。

 県協会の竹山勝自専務理事は「子供の注目を浴びるにはトップに頑張ってもらうのが効果的なのだが……」と嘆息する。サッカーへの「一極集中」は今は昔の話になりつつある。それもエスパルスの不振と無縁ではないだろう。【鈴木英世】
http://mainichi.jp/shimen/news/20151019ddm035050116000c.html

続きを読む