no title

1:砂漠のマスカレード ★@\(^o^)/:2016/05/08(日) 17:10:28.98 ID:CAP_USER9.net
“得点源の岡崎”というより、“献身的な守備の岡崎”でチームを助けていた。

5月2日、2位のトッテナムがチェルシーと引き分け、1日に試合を終えていたレスターの優勝が決まった。大手ブックメーカーの優勝オッズによると、レスターのそれは約5000倍。幻の生物『ネッシー』の発見が約500倍なのだから、どれだけ“あり得ないことが起きた”か、よく分かるはずだ。
 
クラブ創設132年目にして訪れた歓喜の瞬間であり、まさに100年に一度の快挙。とあるスモールクラブが、誰も想像しなかった夢物語を現実のものにした。
 
だからこそ美しく、人々の心を一層惹き付けるのだ。『レスターが起こした132年目の奇跡』なんてタイトルで、映画になっても不思議はないよ。
 
日本では岡崎をクローズアップする機会が多くなるだろうけど、一糸乱れぬチームの一体感があってこその優勝だった。さらに、レスターに追い風が吹いたのも大きい。
 
たとえば今季、リーグ全体から名門の存在感が薄れ、マンチェスター・Cやチェルシーにしても簡単に勝点を取りこぼしていた。下馬評の高かった優勝候補が勝手に自滅し、いつの間にかタイトルレースから脱落していた印象だ。
 
とにかくチームのコンセプトがぶれず、シーズンを通して自分たちの戦い方を貫いたのは称賛に値する。ボールを積極的に保持し、主導権を握るような色気は見せず、徹底して堅守速攻を貫徹した。
 
メンバー構成もスタイルにぴったりと即したもの。もしスター選手が在籍していたらラニエリ監督と衝突し、あのサッカーは実現していなかったかもしれない。
 
チームの象徴であるヴァーディーにしても、下部リーグから這い上がってきた。他の選手もハングリー精神に溢れ、与えられた役割を全うするようなタイプが揃った。そこに岡崎のプレースタイルが上手くハマった形だ。
 
チーム総得点の内訳を見ても、大半がヴァーディーとマハレズから生まれた。全員で守り、両者のスピードとテクニックを駆使してゴールを奪うという、シンプルな考えだ。
 
ポゼッション率はリーグ下位ながら、ボール奪取後の動きに迷いがなかったね。岡崎も自分の役割を理解し、“得点源の岡崎”というより、“献身的な守備の岡崎”でチームを助けていた。

今、日本人がレスターの街に行ったら手厚い歓迎を受けるだろう。岡崎に感謝すべきだ。

前から言い続けているけど、僕が一番評価する現役選手は、本田でも香川でもなく岡崎だ。クラブと代表の両方でコンスタントに結果を残し、稼働率が高く、怪我も少ない。
 
174センチの岡崎は、いわば日本人の平均的なサイズで、海外の屈強なDF陣と競り合いながら怪我せずにプレーしている。プロとして準備を怠らず、様々な工夫をしているからだろう。
 
岡崎の性格的に、スポットライトを浴びるようなタイプではないかもしれない。それでも地道にこつこつと積み上げるような職人気質が、今の彼を作り上げた。
 
レスターの数人はビッグクラブから引き抜かれる噂もあるけど、ひょっとしたら岡崎にオファーはないかもしれない。だけど、それでも今までどおりに努力し続けるのが、岡崎らしさなんじゃないかな。
 
レスターの優勝を受けて、日本では岡崎が主役として取り上げられるだろう。海外で着実にキャリアを積んできた彼の努力が、ようやく報われた。
 
どれだけ壮大な夢を語り、ビッグマウスで世間の注目を引き付けても、肝心の結果を残さなければ意味がない。その意味で、“口でサッカーをやっているわけじゃない”というのを岡崎は教えてくれた。

今、日本人がレスターの街に行ったら、至る所で手厚い歓迎を受けるだろう。同じ日本人として、彼の活躍を誇りに思うべきだ。
 
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160508-00015732-sdigestw-socc
SOCCER DIGEST Web 5月8日(日)16時14分配信
続きを読む