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堂安初ゴールに南野3戦4発!! 難敵ウルグアイ破った森保J、初陣から無傷の3連勝

[10.16 キリンチャレンジカップ 日本4-3ウルグアイ 埼玉]

 日本代表は16日、キリンチャレンジカップでFIFAランキング5位のウルグアイ代表と対戦した。森保ジャパン発足以来、3試合連続ゴール中のMF南野拓実の2点目が決勝点となり、4-3で勝利。同対戦では1996年8月以来、22年ぶりの白星をおさめた。

 12日のパナマ戦に続いて4-2-3-1の布陣を採用した日本は、新キャプテンを任されたDF吉田麻也、DF酒井宏樹、DF長友佑都のロシアW杯主力組3人が森保ジャパン初出場。パナマ戦の後半43分からピッチに立ったMF柴崎岳は初めてスタメンに入った。
 新体制初陣のコスタリカ戦で先発していたGK東口順昭、DF三浦弦太、MF遠藤航、MF中島翔哉、MF南野拓実、FW堂安律も名を連ね、南野はチーム唯一となる3試合連続でのスタメン入り。FW大迫勇也はパナマ戦に続いて1トップに入った。

 FWエジソン・カバーニ、DFディエゴ・ゴディンら世界有数の選手を先発に並べたウルグアイに対し、日本が序盤の主導権を握った。前半2分、堂安のクロスに三浦が合わせて最初の決定機をつくると、右サイドを起点とした攻撃が活性化。相手を押し込む場面が続いた。

 すると前半10分、日本が試合を動かした。中盤の低い位置まで引いてきた中島が前を向き、PA内に向けてスピードのある斜めのパスを配給。相手を背負いながら反転した南野が右足で大きく持ち出すと、右足で放ったシュートがGKフェルナンド・ムスレラの身体に当たってゴールマウスに吸い込まれた。

 対するウルグアイは前半17分、右CKからゴディンがヘディングで狙ったが、素早く反応した東口がビッグセーブで難を逃れる。ところが同28分、ゴール右斜め前からのFKをMFジョルジアン・デ・アラスカエタが放り込むと、DFセバスティアン・コアテスの落としにFWガストン・ペレイロが詰め、同点に追いつかれてしまった。

 それでもこの日の日本は勢いを失わない。ゴディンと対等以上に競り合う大迫にボールを集め、ポストプレーから陣地を取り戻すと、前半36分に再び勝ち越す。敵陣に仕掛けた堂安が奪われたボールを取り戻し、密集の中で中島にパス。10番の巻いたシュートはムスレラに止められたが、こぼれ球に大迫が詰め、エースが森保ジャパン初ゴールを奪った。

 ウルグアイは後半開始とともに20歳のMFフェデリコ・バルベルデとFWホナタン・ロドリゲス送り込み、劣勢の打開を図る。すると1分、ロドリゲスのヘディングシュートは東口が辛くも弾き出すも、6分にはDFマルティン・カセレスの折り返しにカバーニが強烈なヘッド。わずかに枠を外れたが、ウルグアイが猛攻を見せた。

 日本は左サイド中心の攻撃で追加点を狙ったが、後半11分、PA内で柴崎と接触したカバーニが転倒する。ファウルを告げるホイッスルは鳴らなかったが、そのプレーの流れから三浦がGKにバックパスを送ると、PA内に残っていたカバーニがボールを奪取。無人のゴールに流し込まれ、思わぬ形で同点に追いつかれた。

 ところが日本は後半15分、堂安が敵陣右サイドで相手のパスワークを寸断し、中央に絞っていた酒井に預けてPA内に侵入。勢いに乗ったままリターンを受けると、得意の左足でファーサイドに流し込み、みたび勝ち越しに成功した。堂安にとってはA代表3試合目にしてうれしい初ゴールとなった。

 さらに日本は後半21分、右のハーフスペースを抜け出した堂安の強烈なミドルシュートはムスレラがパンチングで逃れるも、このこぼれ球にいち早く反応したのは南野。うまくおさえたシュートでゴール左隅に叩き込み、森保ジャパン3試合目にして4ゴール目を記録した。

 後半24分には右サイドを突破した酒井の折り返しに大迫がダイレクトで合わせたが、シュートは大きく枠外。日本は同29分、森保一監督が初めて動き、柴崎に代わってMF青山敏弘を投入。ウルグアイは同30分、浮き球のスルーパスに反応したJ・ロドリゲスが落ち着いて決め、1点を返した。

 1点差となった日本だが、屈強なフィジカルを誇るウルグアイ相手に一歩も引かず、果敢な対人戦を展開し続ける。後半42分には、2人目の交代カードで中島を下げて原口を投入。同43分には3人目の動きで右サイドを崩し、南野のミドルシュートがゴールを襲う。最後まで攻め続けた日本は1点のリードを守り切り、森保ジャパン発足から無傷の3連勝を果たした。

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