1: 名無し@サカサカ10 2018/06/26(火) 08:04:01.84 _USER9
エカテリンブルクの歓喜はならなかった。

 W杯グループHの第2戦、日本―セネガル戦は2-2の引き分けに終わり、日本はグループリーグ突破を決められなかった。しかし、身体能力で圧倒的に勝り、技術的にもハイレベルのセネガルを相手に2度ものビハインドを追いつき、勝点1を得た日本代表の戦いぶりは実に見事だった。

● 日本戦は「観る価値あり」 一方で強豪国が思わぬ苦戦

 当欄では前回、アメリカの「ヤフースポーツ」が判定したグループリーグ48試合の関心度ランキングを紹介した。いわばサッカー通が客観的な目で見た「好ゲームが期待できる対戦カードランキング」だが、日本代表の試合は第1戦のコロンビア戦が37位、第2戦のセネガル戦が43位、第3戦のポーランド戦が44位と、いずれも低ランクだった。日本のFIFAランクは出場32ヵ国中、下から3番目の61位。大会前の強化試合では負けが続いていたし、直前には監督交代というゴタゴタもあった。グループHで対戦する相手はすべて格上であり、一方的な展開の「観る価値のない試合」になると予想されていたわけだ。

 ところが日本は、その予想を完全に覆した。コロンビア戦は2-1で勝利。第1戦でランク8位のポーランドを破って勢いに乗るセネガルとも対等以上に戦い引き分けた。とくにセネガル戦は両チームが持ち味を生かして攻め合う見応えのある展開になり、欧州のメディアからも「グループリーグのベストゲーム」と讃えられたほど。日本代表の戦いぶりはサッカー通の常識を超え、感動を呼び起こしているのだ。

 FIFAランクを基準にすれば、日本代表はここまで下剋上を果たしていることになるが、今大会は同様のケースが数多く見られる。

 グループリーグを勝ち抜いて当然と思われていた強豪の苦戦が続いているのだ。

 前回のブラジルW杯で優勝し、FIFAランクでも1位のドイツは第1戦のメキシコ(15位)戦を0-1で落とすという最悪のスタートを切った。第2戦のスウェーデン(23位)戦も引分けに持ち込まれそうになったが、終了間際に勝ち越し薄氷の勝利。これでグループリーグ突破は見えてきたが、前回の優勝メンバーが9人残っているチームにしては危なっかしい戦いを見せている。

 前回の準優勝チーム、アルゼンチン(5位)は目も当てられない惨状に陥っている。第1戦でアイスランド(22位)と引き分け、第2戦のクロアチア(18位)戦は0-3と惨敗。勝点はいまだに1でグループDの最下位に沈んでいる。第3戦のナイジェリア(47位)戦に勝ち、アイスランドがクロアチアに引分け以下ならグループリーグを突破できるが、エースのメッシが精彩を欠くうえ選手が監督批判をするなど、チームとしてのまとまりを失っているため、敗退の可能性も十分ある。

 ブラジル(2位)も王者らしからぬ苦しい戦いを強いられている。第1戦はスイス(6位)と引き分け、第2戦もコスタリカ(23位)と危うく引き分けるところだった。後半ロスタイムに2点を入れて貫禄を示したものの終了直後、2点目を入れたネイマールが号泣した姿には追い詰められた心情が表れていた。ブラジルは問題なくグループEを勝ち上がるだろうが、強豪だからといって楽に勝てるものではないのだ。

つづく

ダイヤモンド 6/26(火) 6:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180626-00173279-diamond-bus_all

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