1: 2017/12/22(金) 06:38:46.81 ID:CAP_USER9
「パッケージに嘘はない」。

英国ではお馴染みの、品質と信頼性を強調したペンキ会社の宣伝文句だ。もしも国内で岡崎慎司のCMを作るとなれば、同じキャッチフレーズが採用されるかもしれない。
ペンキの色は、レスターと日本代表に共通するチームカラーの青。丸い缶の蓋には、岡崎の人懐っこい笑顔。唯一の懸念は、側面に入る商品説明が限られてしまいそうなことか。

攻守に献身的なパフォーマンスが、この国でも広く認められていること自体は歓迎できる。しかしながら、実際の岡崎はゴールへの嗅覚をも兼備したストライカーである。
「ハードワーカー」という特長だけが強調される状況は、本人のデメリットにもなりかねない。

例えば、レスターが金星を挙げた第14節トッテナム戦後の報道である。この日のレスターは、4対6の割合でボールを支配されてもカウンターが冴え、ジェイミー・バーディーとリヤド・マフレズがネットを揺らして勝利した。

■カウンターを促進し、ボックス内で存在感があるのに。
 
2シーズン前の奇跡のプレミア優勝を彷彿とさせる展開。国内メディアから「ビンテージ風」とその戦いぶりを称賛されたが、岡崎に対する採点は芳しくなかった。レスター攻撃陣の中では最低の10点満点中7点が多く、
大衆紙の1つである『ミラー』紙の寸評には、「お察しの通り、チームのために力を振り絞る働きぶり」という決まり文句だった。

ただ実際のパフォーマンスは、それ以上だった。レスターの十八番であるカウンターが機能し、バーディーとマフレズがゴールを奪えたのは岡崎がいたからだ。
中盤とのリンク役となってカウンターの速度を高め、自らもボックス内に顔を出して相手ゴールへの脅威となる。プレミアリーグで自己通算100得点目を決めたバーディーも
「そろそろ時期だった」とコメントしていたほど、岡崎がレギュラーに返り咲いてよい時期かに思われた。

 だが、新たに招聘したクロード・ピュエル体制下で、岡崎に先発機会が増えたわけではない。バーディーのサポート役としてマフレズの次に序列が高いのは、岡崎ではなくデマーレイ・グレイ。
本来ウインガーのマルク・オルブライトンが、トップ下で起用された試合もある。


■バーディーが生きる2トップの相棒は、岡崎が最適。
 
一方で岡崎は、終盤にインサイドハーフとして投入されたこともあった。「力のある選手だとは理解している」と語る新監督も、岡崎をハードワーカーとして買っているにすぎない。

自分の色を出し始めたい新監督の心境はわかる。ピュエルは4-4-1-1、4-2-3-1、4-3-3、追う展開になれば3バックも採用するなど試行錯誤中だ。
ただ基本的には、バーディーを生かす裏へのパスだけではなく、パスを回しながら最後は個人技でとどめを刺す攻撃パターンを加えたいようだ。

その一環として起用されている21歳のグレイに関しては、マフレズに来夏移籍の可能性があるので、それを踏まえて、状況判断など若さゆえの弱点を今季の実戦を通じて改善させる考えもあるのだろう。
とはいえ、監督交代後も不動のCFなのはバーディーである。それはリーグ戦でチーム最多の7得点を挙げていることから明らかだ。
2トップの相棒としては守備の負担を減らせる面、バーディーが外からえぐった場合にターゲットとなれる面でも岡崎が最適と思われるだけに、やはりベンチスタートはもったいないように思える。

12/21(木) 11:01配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171221-00829541-number-socc 


サッカー_02
■「レスター本来のスタイルは自分に合っていると思う」
 
トッテナム戦の4日後、バーンリー戦で再びベンチに戻った岡崎。「レスター本来のスタイルは自分に合っていると思う」と、出場時間が限られている状況へのもどかしさを仄めかしていた。
それと同時に「今の監督になってからゴールを決めていないから」と、ストライカーとしてのアピールを強める必要性も口にしている。

17節サウサンプトン戦では、そのピュエル新体制下での初ゴールも決めた。前節ニューカッスル戦で、目の上を9針縫う怪我を負いながらも決勝点に絡んだインパクトを評価されての先発フル出場だった。
前節での岡崎を「カミカゼ」に例えたピュエルの発言は、現地では軽く物議を醸した。それとは別に指揮官は相変わらず、包帯姿でも勝利に貢献するハードワークだけに視線を向けているようだった。

それでも岡崎は、とにかく新監督の前でゴールを決めた。しかも、2得点である。


■麻也のマークを外してのハーフボレーは現地でも絶賛。
 
至近距離からこぼれ球を押し込んだ1点目も、ニアサイドで合わせた2点目も、岡崎らしいゴールだった。
特に、マークしていた吉田麻也に先んじてバーディーのクロスをハーフボレーで捉えた2得点目は現地でも高評価を受けている。

BBCのハイライト番組『マッチ・オブ・ザ・デー』で、解説のダニー・マーフィー(元リバプールなど)に「ストライカーらしい秀逸なゴール」と讃えられた。
画面には映っていなかったが、かつての名ストライカー、アラン・シアラーも、マーフィーの隣席で頷いていたことだろう。

試合後の岡崎は、敗戦後にも律儀にミックスゾーンに現れた吉田に向かって、「気持ちいいから、今日ぐらいしゃべらせてや」と冗談を言っていた。
それと同時に「今後もローテーションになるのだろうし、使われた選手が結果を出しているところを見てもらえれば」と浮かれた様子はなかった。


■やはり岡崎はレスター向きのセカンドトップなのだ。
 
翌節クリスタルパレス戦での岡崎は、また終盤15分程度の出場にとどまった。チームの出来も低調で、代わりにオルブライトンが「こんな内容じゃダメだ」と自認するほどの敗戦だった。
31歳という岡崎の年齢と、前節から中2日という試合間隔だったのだとしても、フルタイムをプレーしたのは前節が今季初で、リーグ戦先発も9試合目でしかない。

何より今季リーグ戦で挙げたゴール数は、バーディーに次ぐチーム2番手の6得点である。チームの勢いを弱めないためにも、杓子定規なローテーションとも言える岡崎のベンチスタートには、疑問を感じる部分だった。
もう1つ、岡崎の有用性を物語る数字がある。

ピュエル体制下で岡崎が先発した試合は、ストーク戦を含む3試合で勝率67%、勝ち点7を獲得しているのだ。
どうかレスターの新監督に気付いてもらいたい。岡崎が「レスター向きのセカンドトップ」という商品説明を裏切らないストライカーであることを。


引用元:http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1513892326
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