1: YG防衛軍 ★@\(^o^)/ 2015/12/07(月) 22:20:53.47 ID:CAP_USER*.net
僕は1992年からバルセロナを見続けているんですが、なかでもグアルディオラが監督だった
2008年~2012年ぐらいのチームは“最高”という印象でした。シャビやプジョールを筆頭に
カンテラ出身者が多くて、みんながひとつの集合体のように、隙もなく、完膚なきまでに叩き潰すチームでした。
昨シーズンからルイス・エンリケが監督になりましたが、やっぱりバルサのサッカーの土台は変わっていない。
ただ、スアレスとラキティッチが昨年の夏に入って、しかもチームに馴染んだのは凄く大きいと感じます。
ふたりのフィジカル的な強さは、それまでのバルサに欠けていたもの。その点がグアルディオラ政権下の
バルサとの違いですね。
今はMSN(メッシ、スアレス、ネイマール)の力を前面に押し出しているから、それを後方の7人がうまくサポートしている。
グアルディオラのチームに比べると、多少の隙はあるんです。だけど、それを補って余りあるカウンターの
破壊力がある。縦一本で裏が取れるし、対角にもロングフィードを出せる。その間に誰かがスペースに
走りこんでペナルティーエリア内で決めたりもできる。バルサ本来のリズミカルな崩しにカウンターが備わって、
余計にタチが悪くなったかな(笑)。
それと“出して動く”を当たり前のように繰り返して、みんなが前を向いて相手の嫌なところへ
突っ込んでいけるから点が取れるんですよね。1タッチプレーの連続から奪ったローマ戦の2点目なんかは、
その動き出しがよく表われたゴールでしたね。だから、今のバルサは“最恐”って感じです。
だって、恐ろしいでしょ? あの3トップ(笑)。

最前線の3人に隠れてしまっているけど、ラキティッチはルイス・エンリケのバルサにおいて重要な
プレーヤーです。フィジカル的な強さとタフさを持つ彼は、相手の立ち位置を見て、強く守備に行ける。
ルイス・エンリケはそこを重視しているので、その点がシャビ(今夏にアル・サードに移籍)をあまり使わなくなった
理由のひとつかなと思っています。
中盤の右にラキティッチを置いているのは、メッシの守備の負担をカバーするのが狙いですよね。
ラキティッチがメッシの守備をサポートし、ブスケッツとイニエスタがポジションをずらして、
スアレスも真ん中に戻ってきて蓋をする。そこでボールを取ったら一番危険なメッシにボールが渡って、
一気にチャンスを作り出せますよね。
 だから、ボールを持って繋ぐという部分ではシャビに比べて物足りないけど、前の3人の力を引き出すという
点では、ラキティッチのほうが適役だと思います。
でも、このチームの肝はなんと言ってもブスケッツ。僕は彼が出てきたときから「黄金時代が来たな」と感じていました。
冷静にボールを捌けるブスケッツは、みんなが安心して預けられる。なので、中央にいるだけでボールがスムーズに回り出す。
しかも、同じポジションに居続けるわけではなく、困った人をしっかりサポートしにあらゆるエリアをカバーできる。
守備ではひとりでもボールを取りきれるし、周りと連係してもボールを奪える。MSNが気持ち良くプレーできるのも
ブスケッツがいるからこそ。アンカーに安定感があるプレーヤーがいるのは大きいですよね。

 12月10日(バルサの開幕戦は17日)から始まるクラブワールドカップで来日します。
日本で見られるってなかなか無い機会ですからね。本当にワクワクします!

 この“最恐”チームを真似られるかは別として、自分たちが意識を持って徹底して取り組めば、
近づくことはできると思うので、細かくチェックしたいと思います。

 でも、このレベルに達したのはカンテラも含めた、チームとしての歴史があるからこそ。
だから、バルサの強さは同時にクラブの歴史の勝利でもある。本当に凄いクラブですよ!

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151207-00010001-sdigestw-socc

続きを読む