1: YG防衛軍 ★@\(^o^)/ 2015/12/04(金) 20:40:06.64 ID:CAP_USER*.net
2015年Jリーグは明治安田生命チャンピオンシップ(CS)決勝第二戦、J1昇格プレーオフ、J2・J3入れ替え戦の開催を残すのみとなった。12月2日に行なわれた一戦でサンフレッチェ広島はガンバ大阪を相手に劇的な逆転勝利(3-2)、完全優勝に王手をかけた。まさに佳境を迎えているJリーグだが、サンフレッチェ広島も実は、クラブ経営上において正念場を迎えている。ご存知の方も少なくないと思うが、サッカースタジアム建設を巡る様々な問題だ。

森保一監督就任以来、ここ4年で2度のリーグ優勝(2012年、2013年)。2ステージ制に移行した今年もセカンドステージ優勝、年間勝点1位。たとえCS決勝でG大阪に敗れたとしても、彼らと並び今年のベストチームと称することに異論がある人は少ないだろう。年間予算ではJ1中位に過ぎないチームとして、十分過ぎるほどの成績だといえる。

にも関わらず、クラブが置かれている状況は厳しい。それについて説明するには、本拠地・エディオンスタジアム広島、正式名称「広島広域公園陸上競技場」の状況から解説する必要がある。

広島広域公園陸上競技場は1992年アジア大会のメインスタジアムとして建設された陸上競技場であり、ピッチとの間に8レーンの陸上トラックがあるため臨場感に乏しい。公共交通機関はアストラムラインというモノレールが通っているが、広島駅から最寄り駅はゆうに1時間はかかる。市内・県内・県外からのアクセスは貧弱で、大半の(約6割強)はマイカーを利用するが、専用駐車場は存在しない。

さらに周囲には住宅用地として開発された臨時駐車場が用意されるものの、用地は年々スタジアムから遠ざかり、近年では臨時駐車場とスタジアムを結ぶためのシャトルバスが必須。その経費は1試合数百万円かかり、クラブの経営を圧迫している。こうした状況で、損益分岐点とされる1万5000人の集客を毎試合達成するのは至難の業だ。

しかし、疑問に思う方も多いのではないだろうか。「なぜ、サンフレッチェ広島がこれほどの結果を残しているのに、広島市にはいつまで経ってもサッカースタジアムが建設されないのだろう?」と。この議論について、実は他チームのサポーターだけでなく、当の広島サポでも正確な経緯を把握している層は少数派だ。それほど、この問題は長年の宿痾(しゅくあ)として、根深く広島に残ってきた。

そこで、今回はこの問題を長年追い続けてきた広島サポーターであり一級建築士の『またろ』氏に、改めて経緯を振り返って整理していただいた。

またろ氏は姉妹サイトである「アスリートナレッジ」でも何度か登場いただいているが(参照/参照)、某ゼネコンに勤務する、建築のエキスパートだ。当然ながら建築とは、単に建物を作れば終わりという単純なものではない。様々な利害関係者や法令、予算などを踏まえながら、調整に調整を重ねて達成するもの。こうした都市デザインに関する議論を読み解く上で、プロの建築家に解説を依頼するのは、実は理にかなった話なのだ。

それでは、早速ご覧いただこう。(寄稿日:2015年11月30日)

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