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なす術がない川崎は「まるで戦術が機能せず」。

一時は2戦合計1-4の窮地に立たされながら、その後4ゴールを奪って見事に逆転突破。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2レグ、浦和レッズが川崎フロンターレを相手にやってのけた鮮やかな逆転劇は、欧米でも驚きをもって報じられた。
 
 まずは、北米最大のスポーツ放送局『ESPN』だ。「レッズはゴールキーパーのイージーミスで先制される苦しい展開も、力強くリカバリーを果たした」と評し、「興梠慎三がチームを勇気づけるゴールを決めると、相手が10人になる幸運に恵まれ、怒涛のラッシュを仕掛けた」と記述。

一方でなす術がない川崎を「まるで戦術が機能せず、手も足も出せなかった」とし、その後の浦和の3ゴールを「いずれもクオリティーの高い美弾」と称えた。そして、「レッズは、まさに絵に描いたようなミラクルを現実のものとした。準決勝、フッキを擁する上海上港と雌雄を決する」との一文で締めた。
 
 フランスの老舗スポーツ紙『L'Équipe』も、試合終了の1時間後に速報。「浦和が川崎をひっくり返した」との見出しを付け、得点経過をはじめゲーム展開を細やかに伝えた。「先制されてからのレッズは圧巻の一語。10人の相手に豪快なゴールラッシュを決め込み、出来過ぎたドラマを完遂させた。ベスト4への切符をかすめ取ったのだ」。
 
 英国のサッカー専門誌『FourFourTwo』が銘打ったのは、「高木が鮮やかな反攻の仕上げを担う」とのヘッドライン。「2007年のアジア王者はエウシーニョのゴールで(2戦合計)1-4という大ピンチに見舞われたが、1点を返すと、ひとつのレッドカードが潮目を大きく変えるポイントに。そこからは手が付けられない猛攻。117分の高木俊幸のセンセーショナルな一撃で勝負あった」と熱っぽく報じている。

『Globo』は、元クリチーバの選手であり、国内での知名度も高いラファエル・シルバの活躍を中心に報道。「アジア王者を決める大会の準決勝は、日本勢同士の決戦に。

浦和は圧倒的な劣勢を跳ね返し、数的優位に立つラッキーもあって(第2レグに)4ゴールを挙げた。なんと2戦合計5-4でこの激闘を制したのだ。貴重な1ゴールを決めたラファエル・シルバも主役のひとりになった」。
 
 ACL準決勝のカードは、浦和v上海上港、アル・ヒラル(サウジアラビア)vsペルセポリス(イラン)に決まった。第1レグは9月26&27日、第2レグは10月17&18日に開催される。

9/14(木) 5:25配信 サッカーダイジェスト
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170914-00029957-sdigestw-socc
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