宇佐美貴史の欧州挑戦を阻む「猫背」。ルーニーの姿勢の使い分けを学べ! (Number Web) - Yahoo!ニュース


宇佐美貴史の問題は『猫背』!?欧州再挑戦に際して改善すべきか否か・・・

宇佐美貴史の華麗なプレーを、再び欧州の舞台で見られるかもしれない。  

いったい宇佐美が欧州でブレイクするには何が足りないのだろう?  

最も不安視されるのは、「爆発的なアクションを連続して行うのが苦手」ということである。いわゆるインテンシティの欠如だ。 ダイジェストにスーパープレーが並んでも……。 

ブンデスリーガ北部のあるクラブ関係者に会ったところ、やはり監督から宇佐美の情報を求められたという。だが率直にアクションの継続が苦手だと伝えると、監督は興味を失ったそうだ。ダイジェスト映像にいくらスーパープレーが並んでも、それを90分間コンスタントに出せなければ、1シーズンを戦い抜くのは難しい。  

なぜ爆発的なアクションを連続できないのか。その原因は、おそらく姿勢の悪さにある。  宇佐美に限らず、猫背の選手は踏ん張ったり、地面を強く蹴ったりしないと動き出せないため、90分間動き続けるのが難しい傾向がある。一言で言えば、燃費が悪い。  

猫背のさらなる弊害は、スピードの変化をつけられないことだ。今夏、岡崎慎司の成長秘話を取材するために、彼の専属トレーナーで元陸上選手の杉本龍勇氏に話を聞く機会があった。杉本氏は一般論として、指摘してくれた。

「日本人の多くの選手は姿勢が悪く、だからスピードの強弱がつけられない。守備者から見ると、同じリズムのドリブルというのは予測しやすい。日本でドリブラーと呼ばれる選手が、欧州に行くと簡単に抜けなくなるのはそこに原因があると思います」

「実は走るという動作において、スピードの上げ下げはメチャクチャ難しい技術なんです。たとえば陸上の長距離。日本の選手はペースメーカーをつければある程度戦えるんですが、なぜ五輪や世界選手権で結果が出ないかと言えば、そこでは細かな速度の上げ下げが延々と繰り広げられるから。途中でついて行けなくなってしまう」

「速度を低い状態から上げるっていうのは、本当に体に負担がかかる。フォームが悪いと、力を浪費しながら走らざるを得ない。一方、ランニング技術が高いと、スピードを上げやすく、さらに疲れづらい」

「クリスティアーノ・ロナウドは、ドリブルを仕掛けるときに逆に姿勢が良くなる。日本にはボールを持てる選手はいるんですけれども、姿勢が悪いがゆえにスピードの強弱をつけるのが苦手な選手が多いと思います」

ただし話が複雑なのは、姿勢の悪さが、シュートに限れば武器になっている部分があるということだ。

サンフレッチェ広島や川崎フロンターレでトレーナーを務めた西本直氏は、宇佐美の姿勢の悪さに課題を感じながらも、同時にシュート時の体の使い方に驚きを覚えた。

「宇佐美選手は不自然とも言える姿勢から、目の覚めるようなパスや強烈なシュートを打つことができる。体を丸めたまま、膝だけで蹴る感じです。それによって、普通なら正確に蹴ることができないような体の近くにあるボールでも強く打てる。守備者からしたら、相当タイミングやコースを読みづらいはずです」

西本氏はこう解説する。
「ルーニーは長い距離を走るときは背中をうまく使っているんですが、ボールを扱う瞬間に体を丸く小さくして、前側の筋肉を使う。背中側の筋肉は伸びやかで大きな動きに向いているのに対し、前側の筋肉は細かく小さい動きに適している。ルーニーはボールを止めるときにポンっとコンパクトに体を使っている。伸びやかさを利用するのではなく、体の筋肉をきゅって固めるイメージです。だからタッチがものすごく正確。無駄に力を使わない。一点集中ができる選手です」

ルーニーはシュートの場面では体を丸めて、全身をコンパクトに使って蹴っているが、それ以外の場面では実に姿勢が良く、背筋を伸ばして走っている。宇佐美も同じように姿勢を使い分けることができれば、良さを維持しながら、課題をクリアできるはずである。

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引用元 : 宇佐美貴史の欧州挑戦を阻む「猫背」。ルーニーの姿勢の使い分けを学べ! (Number Web) - Yahoo!ニュース

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