1: 2016/11/24(木) 23:42:50.64 ID:CAP_USER9
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【11月24日 AFP】

イングランドのサッカー界で、元選手がユース時代に指導者から性的虐待を受けていた事実を公表する事例が相次ぎ、衝撃が広がっている。23日にはマンチェスター・シティなどで活躍したデビッド・ホワイト氏が被害を告白した。

 現在49歳のホワイト氏は、1985年から1998年にかけてイングランドサッカーで活躍し、シティでリーグ戦約400試合に出場したほか、リーズ・ユナイテッドやシェフィールド・ユナイテッドといった名門でもプレー。イングランド代表にも1試合だけだが選出されている。

 そのホワイト氏は、元指導者で、有望な若手のスカウトも担当していたバリー・ベネル受刑者から、マンチェスター市内の少年チームに所属していた時代に性的な虐待を受けたことを明かしている。ベネル受刑者については、ほかにも複数の元選手から証言があがっており、1970年代から30年にわたって虐待を繰り返していた可能性が浮上している。

 英国放送協会によると、ホワイト氏は声明を発表し、「このところの報道をふまえて、私は1970年代終盤から80年代初頭にかけて、元指導者のバリー・ベネルによる性的虐待を受けていたことを明らかにしたいと思います。いくつもの理由から、私は20年近くにわたり、このつらい事実を家族や友人にも秘密にしてきました」と明らかにした。

 ベネル受刑者は有罪判決を何度も受けている小児性愛者で、1998年に複数の少年に対する性的暴行を認めて禁錮9年を科されると、2015年には再び少年へ性的暴行を繰り返していたとして禁錮2年を科され、現在は米国の刑務所に収監されている。


■「人生をめちゃくちゃにされた」元選手たち

 今回の騒動の発端は、クルー・アレクサンドラFCでプレーしたアンディ・ウッドワード氏が、英紙ガーディアンに対して、当時クラブのユースチームの監督をしていたベネル受刑者から数年にわたって虐待されたと告白したことだった。

 ウッドワード氏は「私の人生は43歳になるまでめちゃくちゃだった。だけど、同じ目に遭った子どもがほかに何人いたと思う?私は100人近い人物から、少年時代にさまざまなチームでバリー・ベネルの毒牙にかかったという話を聞いている。彼らは大人になった今も、身の毛もよだつ恐怖の中で暮らしているかもしれないんだ」と話している。

 そしてウッドワード氏の告白に勇気づけられて、トッテナム・ホットスパーなどでプレーしたポール・スチュワート氏も、ユース時代に性的虐待の被害に遭っていたことを告白した。

 トッテナムのほかにシティ、リバプールなどでプレーし、イングランド代表にも3試合選出されたスチュワート氏は、過去にある男から繰り返し性的ないやがらせを受け、誰かに話したら家族を殺すと脅迫されていたことを明かしている。

 スチュワート氏は、英紙デイリー・ミラーに「その精神的な傷から、酒やドラッグにおぼれるようになった。いま思えば、あれはこちらを手なずけるための手口だったんだろう。あいつの行為は次第にエスカレートしていった」と話し、ほかに複数の選手が被害に遭っていたとも明かしていたが、自身を虐待していた人物の名前は明かしていない。

 ほかには、クルー・アレクサンドラで将来を嘱望される選手だったスティーブ・ウォルターズ氏も、同様にベネル受刑者から虐待されていたことを明かしている。

 こうした状況を受けて、地区を管轄するチェシャー警察は、事件の再捜査に着手。現在はウッドワード氏のインタビューを読んだ11人の人物から、話をしたいという申し出を受けているという。

 英国サッカー協会は現在、性的虐待の被害に遭った元選手のためのホットラインを開設しており、被害者の数はさらに増える可能性もある。


2016/11/24 13:00(ロンドン/英国)
http://www.afpbb.com/articles/-/3109004?act=all
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