◆日本代表◆大一番の15日サウジ戦、ハリル「誰を使うかまだ決めていない」

　新戦力が今後への可能性を示し、４得点につなげた。親善試合で６人の交代枠をフル活用し、代表で出番の少なかった選手を数多く起用した。「何人かはチャンスを生かした。多くの情報を得た」。ハリルホジッチ監督は収穫を強調した。

　センターフォワードで２得点と気を吐いた大迫だけではない。左ＦＷで先発した斎藤は左サイドで何度も縦への突破を図り、ゴール前に顔を出した。「左で縦に動く役割はうまくやれたと思う」と手応えを口にした。後半途中から出場の小林は中盤の底のボランチで後半ロスタイムの絶好機で冷静にゴール。久保も短時間ながら積極的にボールに絡み、２トップのオプションも試せた。

　最終予選で勢いを失っていた攻撃陣に、新たな人材が加わる可能性を見せた。これまでピッチに立つ機会に乏しかった選手が結果を出し、指揮官の選択肢は増えた。「競争が生まれた」とベンチで見守った長谷部。過熱する定位置争いは、チーム力を向上させる。

　本田、岡崎らこれまでの主力は目立った働きを見せられず、香川や長友も体調が万全ではない。１５日のサウジアラビア戦は、Ｗ杯出場へ勝利が求められる大一番。「誰を使うかまだ決めていない」と話した指揮官は、「キーとなる選手も、代わりの選手のパフォーマンスが良ければその選手を使う」と続けた。次戦でどのような選手起用を見せるか。注目せずにいられない。（小川寛太）

⇒大一番のサウジ戦、ハリル「誰を使うかまだ決めていない」（産経）