1:YG防衛軍 ★@\(^o^)/:2016/11/09(水) 14:54:30.97 ID:CAP_USER9.net
ヘーレンフェーン・小林祐希インタビュー@前編

2016年8月にオランダリーグ「エールディビジ」所属のヘーレンフェーンに移籍してから約2ヶ月、小林祐希は早くもチームに溶け込んでいるようだ。レギュラーの座を掴み取り、今季のヘーレンフェーン躍進の一因となっている。初めて異国で生活する24歳に、現在の心境を聞いてみた。

―― トップ下願望の強い小林選手ですが、ヘーレンフェーンではボランチとして黒子に徹していますね。

小林祐希(以下:小林):俺は縁の下タイプじゃないし、トップ下にこだわってやってきた。攻撃のアイデアをもっと前で出したいな、とも思う。でも、ボランチの面白さもわかってきました。

―― 日本では、「フィジカルコンタクトが弱い」「あまり守備をしない」と言われていたようですね。

小林:言われていましたよね。けれども俺、普通に守備もやっていましたよ。相手にカウンターを受けたときも、しっかりと戻っていましたし。

でも、映像に映ってないところからゴール前まで戻る俺を見て、オランダの人は、「祐希はあそこまで戻っている」って言ってくれる。日本では攻撃的なポジションだったから、相手を追い込むほうが優先だったけど、今はボランチだからデュエル(球際での強さや戦う姿勢)のシーンも増えている。やればね、できるんですよ!

ただ、こっちの相手はデカいし、対等に当たったら相手のほうが強いのはたしかだから、今、フィジカルとかいろいろな訓練もしています。

―― その訓練とは何ですか。教えてください。

小林:(きっぱり)無理です。今は2年後のワールドカップに向けての「俺」を作っているとき。これを今、教えちゃうと、マネする選手が出てくるかもしれない。そうしたら、俺が困っちゃうんでね。ワールドカップ本番直前になったら教えるよ(笑)。

―― 以前、「今度、トレーナーがオランダに来る」って言っていましたが。

小林:そうですね。

―― それと関係があるのですか?

小林:あのう……。俺のチームがあるんですよ。ドクター、メンタル&脳、身体――。この3本の柱から、俺のチームを作っています。脳みその芯から徹底的に強くする、それが「チーム小林」。今はもう自分の伸び代(しろ)が計り知れなくって、自分がどうなっちゃうんだろうと思うぐらい。楽しみすぎ。

―― 自分で怖いぐらい?

小林:怖いよ。スーパースターになれる可能性があるから。

―― この「チーム小林」が機能したら、スーパースターになれると?

小林:うん、機能したら……。いや、もう機能しているから。

―― 「チーム小林」は日本時代からですか?

小林:はい。トレーナーは17歳のころからずっと同じ人にお世話になっています。俺のトレーナーは最先端のモノを取り入れるのに積極的な人で、身体と脳がつながっていて、どうやったらケガが少なくなるか、どういうふうにしたら身体が強くなるか……そういうことを常に考えている人なんです。

自分にはメンタル、脳、栄養、ドクターといった分野が足りてなかったので、5月の終わりにちょっと相談しました。それで、やるなら徹底的にやりましょうということで、俺のチームができました。今は本当に楽しいよ!

以前の俺は、「根拠のない自信」だったけれど、今の俺の自信には、「根拠がある」。それがわかっているから、自信が崩れない。

―― その自信を説明してもらえますか?

小林:取り組んでいることのレベルが、普通の人と違うから。世界一になるためのプログラムを作って、自分でこなしている。サッカー以外の勉強もそう。日本や世界の経済、世界の情勢を知ることも必要なんです。だって、(世界で戦う選手は)違う文化のなかで生きていかないといけないんだから。サッカー以外のところで自分のメンタルを安定させるために、そしていろんな国の違った文化の人としゃべるためにも、世界がどうなっているのかを知っておくのは大事なことです。

脳のことも勉強しました。(インタビュアーに)自分の左脳と右脳、どっちを使っているか知らないでしょう? 俺は右脳を80%から90%使ってしゃべっている。俺は感覚を大事にするタイプであることをもちゃんと調べました。今も感覚でしゃべっている。小さいころから座って勉強するのは苦手だったけれど、外に出て感じたこととか、映画の感想文とかなら、ブワーッて書けましたから。

食事、脳、メンタル、プレー……。全部、自分で積み上げている自信があるから、自信に根拠がついてきました。今の俺には、1本の太い幹があるんですよ。
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