1: YG防衛軍 ★ 2016/11/05(土) 17:37:08.46 ID:CAP_USER9

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今シーズン、セリエA開幕の目前に、ロベルト・マンチーニに代わってインテルの監督に就任したフランク・デ・ブールだが、その政権は予想よりもはるかに短く終わった。正確にはリーグ戦11試合、チャンピオンズリーグの3試合のみだ。その中で一定の支持を得ることはできず、批判ばかりだった。とはいえ、オランダ人監督は理想とするサッカーとはかけ離れたチームを指揮するに至った経緯もあり、全ての責任は問えない。やむを得ない結末だろう。

これまでインテル経営陣は監督交代という過ちを山ほど繰り返して来たが、今回も同じ失敗となった。「トリプレーテ(三冠)」を達成して以来、辛抱することができない。インテルはまるで新たなジョゼ・モウリーニョを探しているかのようだ。すなわち、すぐさまとは言わないまでも、短期間でインテルをイタリア国内リーグおよびヨーロッパレベルで競争力のあるチームに引き上げることができる指揮官を探しているように見える。

ラファエル・ベニテス、ジャンピエロ・ガスペリーニ、アンドレア・ストラマッチョーニ、そしてデ・ブールと、近年、インテルは監督の交代劇を繰り返して来た。監督にはもっと違う成績を期待していたのだろうが、デ・ブール解任に至った経緯もこれまでの監督とさほど変わらない。




だがまずは、約20年前に遡るがインテルでのマルチェッロ・リッピの挫折にも簡単に触れておこう。ユヴェントスではタイトルを総なめにし、後にイタリアを指揮しワールドカップ優勝も果たしている有能な監督だ。それだけに期待は大きかったが、その反動で大失敗の余波も大きかった。

リッピがインテルを指揮したのは1シーズンと1試合、つまり1999-2000シーズンと翌シーズンの初戦だった。まるで実らぬ恋のように監督解任に至った。実際、4位を確保したうえ、リーグ戦、コッパイタリア、チャンピオンズリーグ、UEFAカップを合わせて勝率5割の成績であり、突然の解任決定を正当化できるようには見えなかった。

一方、ベニテスについては、ジョゼ・モウリーニョの功績が重くのしかかったのか。スーペルコッパ・イタリアーナでローマに3-1で勝利したときは、長期政権を予感させたものの、UEFAスーパーカップでアトレチコ・マドリードに敗れ、上がったり下がったりの調子が続くと、双方合意の下で契約解除に至った。開幕からわずか4カ月、勝率は48%だった。クラブワールドカップで優勝するものの、退任は避けられずレオナルドと交代した。




ガスペリーニがインテル監督の座を維持できた期間はさらに短い。スーペルコッパでミランに敗れ、リーグ戦で2敗1分、チャンピオンズリーグで1敗すると、9月21日に修了証書が贈られた。

ストラマッチョーニは前途有望な監督として期待されていた。ジョゼップ・グアルディオラの後を追うべき監督として頭角を現しつつあった。ローマやインテルにおいて下部組織の全てのカテゴリーで王者となったストラマッチョーニだったが、トップチームでは力を発揮することができなかった。

2011-12シーズン途中、クラウディオ・ラニエリに代わり就任。翌シーズン終了まで指揮した。65試合で31勝23敗11分、勝率は47.69%だった。順位表では6位と7位となり監督の座を維持することは叶わなかった。

さて今シーズンだが、デ・ブール体制のインテルはリーグ戦およびヨーロッパリーグを合わせるとかろうじて勝率35.71%であった。方向転換を期待するにはあまりにも低すぎた。それに加えて、デ・ブール解任は以前から騒がれていた話だ。ジェノバでの敗戦は既に満杯のコップから水がこぼれ落ちただけにすぎない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161105-00000011-goal-socc

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