1:YG防衛軍 ★@\(^o^)/:2016/11/03(木) 18:08:00.62 ID:CAP_USER9.net
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オランダからの自己主張が聞こえてくる。

今年8月、ヘーレンフェーンに移籍した小林祐希はトゥエンテ戦(9月10日)でデビューして以降、先発に定着している。10月30日のフェイエノールト戦まで彼が出場した試合はオランダ杯を含め、7勝2分けと負けなしだ。リーグ戦はフェイエノールト、アヤックス、PSVの“ビッグ3”に続く4位と、小林の加入によってチームには勢いが生まれている。

デビューして2カ月弱ではあるが、ヴァイッド・ハリルホジッチが求める「デュエル」(決闘)では随分とたくましくなった印象がある。

首位を走るフェイエノールトとのアウェーマッチでは4-3-3の左インサイドハーフで先発。前半5分、左サイドバック、左ウイングと三角形をつくってサイドバックのバイケルからパスを受けると、ディフェンスに来た相手に対してうまく右手で押さえながらボールをキープしてウイングのサム・ラーションにパス。ここから先制点が生まれている。
ゴールやアシストではなく“黒子の役割”を果たす。

光ったのは守備での1対1の対応力。ペナルティーエリア手前に素早く戻って相手を食い止め、先に体を入れてファウルを取ることも巧い。終盤にも相手FWの侵入を防ぐなど、落ち着いて対処している。カイトにボールを奪われてピンチを招いたシーンなどもあったにせよ、チームプレーに徹して“黒子の役割”を果たしている。

小林の献身的な働きが、好調のチームを支えていると言っていい。“日本代表でもやれる”という彼の意思表示が、プレーからはビンビン伝わってくる。

「周りを活かせ。そうすれば最後、自分のところにボールが転がってくるようになる」

尊敬する名波浩監督のもとジュビロ磐田で学んできたことを、オランダでも実践しているように感じる。無理に攻撃に出ていくことはなく、周りとの連係を重視する。

現時点でゴール、アシストはない。しかし目に見える数字を追い求めているわけではない。チームの中心になっていくにつれて自然とボールが自分に集まってきて、結果的にゴール、アシストが生まれてくるという発想なのだろう。

「じゃあイニエスタやシャビはどうなのって話です」

オランダに移籍する前、彼に話を聞く機会があった。

「俺はストライカーじゃないですから、無理して別に点を取らなくていい。周りは点を取れないと海外では通用しないとか、代表の試合に出られないと言うけど、そうは思わない。じゃあイニエスタやシャビはどうなのっていう話です。そこまで点を取っているわけじゃないけど、バルサでずっと試合に出ていたわけじゃないですか」

周りを活かして自分が活きる。

自分のポリシーをチームにうまくマッチさせようとしているのがよく分かる。セカンドボールや攻守の切り替え、プレッシングなど求められるものを意識しつつ、次の段階に移れば自分の特長がもっと活きてくると踏んでいるはずである。

本田圭佑と比較されがちだが、名波仕込みのプレースタイルはグイグイと自分を前面に押し出す本田タイプとはまた違う。だがマインドという点では恐ろしいほどに重なる。目標が高いからこそ、ビッグマウスにもなる。

「本田さんとは強気なところ、自分で自分を追い込むところ、常に高い場所を見るところ、人と同じでは嫌だと思っているところ……似ている部分はあると思います。本田さんがいることで俺も目立って、本田さんがいなくなったときに『次は小林祐希だ』ってなるなら、それはそれでありがたい」
「20億円稼げる選手になってやるって思ってます」

本田はVVVフェンロで欧州の扉を開け、CSKAモスクワ、ACミランとステップアップしてきた。ただ生き様には共感しても「人と同じでは嫌」が小林の信条。本田に負けない野望がある。

「オランダなら日本人選手もあまりいないし、困ったら誰かが助けてくれる環境じゃない。そういうほうが俺は向いているなって思います。

一個先を考えないと目標にはたどりつかない。そこは本田さんに似ているかもしれない。本気で目指したからこそビッグクラブに行ったわけじゃないですか。俺は絶対にビッグクラブに行って20億円稼げる選手になってやるって思ってます。そういう目標を持たないと、1億円にも達しないと思うんです。だから別に笑われたっていい。バカにされてこそ、世界を変えていけるって俺は思っていますから」
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