1:Egg ★@\(^o^)/:2016/11/02(水) 11:18:38.13 ID:CAP_USER9.net
【西部の4-4-2戦術アナライズ】

アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。ザッケローニ監督時代はその変形システムである4-2-3-1をベースにチームを作っていった。

ザックジャパンが苦杯をなめさせられたブラジルW杯後、日本代表監督に就任したハビエル・アギーレ監督は、4-3-3でのチーム作りを進めたが、それまでの遺産を引き継ぎつつ新たな要素を加えることに成功していた。当時のサッカーを改めて振り返る。(文:西部謙司)

代表監督経験者らしさ

ブラジルワールドカップ後の新監督招聘の動きは早かった。就任決定までに時間がかかった4年前とは違い、すぐにハビエル・アギーレ監督に決まっている。以前から接触していたという。

しかし、2015年アジアカップの準々決勝でUAEにPK戦で敗れた後、JFAは解任を発表。スペインでの試合買収に関与した疑いで告発されたからだ。短い期間なのではっきりしないことも多いが、アギーレ監督下の日本代表を振り返ってみたい。

アギーレはクラブチームだけでなく、メキシコ代表監督歴が長い。前任のザッケローニはビッグクラブを率いた経験はあったが代表監督歴はなかった。

ザッケローニはメンバーを固定したが、アギーレは新たな選手をテストすることから始まっている。就任時の状況が違うとはいえ、代表監督経験者らしさは出ていたと思う。

クラブと代表の違いは、何と言っても起用できる選手の幅だ。クラブは30人ぐらいの選手層だが、代表の選考対象は絞り込んでも100人はくだらない。その中から60人ぐらいの候補を作り、さらに4年間で30人程度までに絞っていく。

その間に成長する選手もいれば、ピークを過ぎてしまう人もいる。あまりメンバーは固定しすぎず、なるべく多くの選手をテストしていくのが典型的な代表の作り方だ。

長期的だが断続的な代表の活動

一方、代表チームには時間がない。監督の在任期間を4年と考えると長期なのだが、その間に活動できる日数はかなり限られている。しかも断続的。そのため、あまりチームを作り込みすぎてしまうのは危険なのだ。

主力選手が起用できない事態になっても代役はいくらでもいるが、オーダーメイドの服のように出来上がっていると、新しい選手がフィットしにくい。

メンバーが代わるとやり直しになりかねないわけだ。それでは継続性がないので、ただでさえ足りない時間の無駄になる。選手層の厚さという代表の特性も生かせない。

そこで、代表はこういうサッカーをするというアナウンスはしっかりやらなければならない。

誰が来ても、代表のプレーをイメージしやすくしておく。ただし、あまりメンバーは固定せず、連係も作り込みすぎない。

オーダーメイドではなく、既製服のままでしばらく推移させる。ぴったりしつらえるのは最終段階に間に合えばいい。

アギーレ監督のスタート段階は、そうした代表らしいものだった。中には、ちょっと難しいのではないかと思える人選もあった。

あまり個々の選手を見極める時間もなかったのだろう。左利きのCBがほしいというような、監督側の条件を先行させていた。

つづく
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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161102-00010009-footballc-socc&p=1
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