1:Egg ★@\(^o^)/:2016/11/01(火) 22:03:49.80 ID:CAP_USER9.net
現地時間10月29日に行われたイングランド・プレミアリーグ、マンチェスターU対バーンリーの一戦。スコアレスドローで終わると、マンチェスターUの本拠地「オールド・トラフォード」は強烈なブーイングに包まれた。

試合の主導権を完全に握ったマンチェスターUは37本ものシュートを放ったが、最後までネットを揺らせなかった。マンチェスターUのシュート数「37」は、2003-04シーズン以降のプレミアリーグでは最多。

複数あった決定機をモノにできなかったズラタン・イブラヒモヴィッチも、国内リーグでの無得点が6試合に伸びてしまった。こちらも、2007年にインテル(イタリア)で記録した無得点記録を更新中である。

しかも、主審の判定に納得のいかないジョゼ・モウリーニョ監督が、審判団に暴言を吐いたとしてハーフタイムに退席処分。後半にはアンデル・エレーラが2度目の警告を受けて退場と、歯車が噛み合わないまま試合終了のホイッスルを聞いた。

この日の結果、マンチェスターUは首位マンチェスターCと8ポイント差の8位に転落した。国内リーグ戦では4戦未勝利となり(3分1敗)、英紙『デイリー・ミラー』も「モウリーニョ、赤い霧に包まれる」の見出しで危機感を煽っている。

早い時間帯に先制点を奪っていれば勝利は固かったように思うが、「絶対的なクオリティが欠けていた」(英紙『タイムズ』)との指摘通り、ここまでアウェイで全敗中だった昇格組のバーンリーに対して勝ち切れないところに、エンジンのかからないモウリーニョ体制の問題点が表出していた。

振り返れば、アレックス・ファーガソン前監督の退任以降、マンチェスターUは「大型補強」と「人員整理」を繰り返している。

デイヴィッド・モイーズ監督(2013-14)に始まり、ルイス・ファン・ハール監督(2014-2016)、そしてモウリーニョ監督(2016-)。新指揮官が就任する度にお目当ての戦力を補強する一方、とくにファン・ハール政権では、容赦ない人員整理も行われた。

破壊と再構築を行なったファン・ハールが自分仕様に仕上げたところで、モウリーニョ監督がマンチェスターUを引き継いだ、との見方もできるだろう。

とはいえ、ポルトガル人指揮官は、イブラヒモヴィッチやポール・ポグバ、エリック・バイリーら希望の新戦力を獲得し、自らの手で骨格部分を固めてもいる。夏の補強費は総額1億5700万ポンド(約201億円)。覇権奪還への期待は当然のように高まっていた。

だが現時点で、モウリーニョ監督はチームの最適解を見出だせていない。顕著なのは中盤だろう。限界説も囁かれるウェイン・ルーニーを先発メンバーから外したり、推進力の高いドリブル突破を得意とするポール・ポグバをトップ下で起用したりしている「ベストの布陣とセレクションを見つけられていない」(元チェルシーコーチのレイ・ウィルキンス氏)との声は的を射ている。

開幕直後はイブラヒモヴィッチの「個の力」に助けられることも多く、チーム全体で連動した攻撃を奏でることは少なかった。そのスウェーデン人FWが調子を落とし始めたタイミングで、ユナイテッドが白星から見放されるようになったのは、決して偶然ではないだろう。

また、マネージメントにも疑問符がつく。「ミステリー」(英紙『デイリー・テレグラフ』)との指摘があるように、優先順位の落ちるリーグカップでも起用しない新戦力ヘンリク・ムヒタリアンの出場時間はわずか104分。

しかも、W杯優勝経験のあるMFバスティアン・シュヴァイシュタイガーを戦力外とし、練習にも参加させてこなかった。1軍トレーニングへの参加を認めたとの最新情報もあるが、自らの手法、戦術にこだわりすぎるあまり、柔軟性を欠いているように思えてならない。

チェルシー一次政権(優勝)、インテル(優勝)、レアル・マドリード(2位)、チェルシー二次政権(3位)と、いずれも就任初年度で好成績を収めてきたモウリーニョ監督。豪華な陣容を揃えているだけに、これから上昇曲線を描いてく可能性は十分あるが、10節を終えた現時点で言えば、苦戦を強いられている。

ここからマンチェスターUをどう立て直していくか。ポルトガル人指揮官の手綱さばきに注目したい。(文・田嶋コウスケ)
2016-11-01_23h11_45
dot. 11/1(火) 16:00配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161101-00000175-sasahi-socc&p=1
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