1: 2016/10/02(日) 01:26:41.47 ID:CAP_USER9
男子三日会わざれば、というが、確かに、自信とは顔つきや雰囲気を大きく変えるものであるらしい。
マンチェスターUに入団した際とレアル・マドリードでのいま。クリスティアーノ・ロナウドの放つオーラは、ほとんど別物といっていい。 日本人では、イチローや中田英寿さんなどが、身にまとうものを大きく変えていった典型例だろう。

前日付のスポニチに、協会の一部スタッフから「大迫を代表に」との強いプッシュがあったとの記事があった。そのプッシュ、全面的に後押ししたい。

ストライカーと言われる人種には、パチンコでいうところの「確変」としかいいようのない大爆発モードに突入することがある。 ごく凡庸な選手であっても、1カ月だけ、1シーズンだけは怪物的な点取り屋に変貌することも珍しくない。もちろん、中には「確変」が長く持続するタイプの選手もいるのだが――。

大迫がどちらのタイプなのか。現時点では誰にもわからない。ただ、16年9月現在の彼が、ブンデスリーガの中でも特筆すべきアタッカーとなっているのは紛れもない事実である。

 大迫に限らず、海外でプレーする日本人アタッカーには、人が良すぎるというか、あまりにもエゴが欠けているという印象があった。 打つべきところで打たず、周りにパス。釜本邦茂さんからすればあきれ返ってしまうような場面の、なんと多かったことか。

だが、ここ最近の大迫は違う。先週末、ライプチヒを相手にたたき込んだ千金の同点弾など
は「え、そこから打つのか?」と見るものの度肝を抜く、特別なストライカーでなければ打てない類いの一撃だった。

なぜ大迫は変わったのか。ドイツ在住の記者にはぜひインタビューをしてもらいたいものだが、
画面を見ているだけでも、彼の内面に何らかの変化があったのではと推測することはできる。
かつてC・ロナウドがそうだったように、大迫もまた、明らかに顔つき、目つきが変わってきているからである。

80年代、ロンドンのメディアは、トットナムでプレーするリカルド・ビジャを起用しないアルゼンチン代表を 「理解不能」と批判したことがあった。なぜアルディレスは呼ぶのに、リッキーは呼ばないのだ、と。

もし今回、大迫が代表に呼ばれなかったとしたら、驚愕(きょうがく)するドイツ人が現れるかもしれない。 先発で使われなかったとしても、十分に大きな驚きになる。それぐらい、いまの大迫は、いい。

大迫とは逆に、ちょっと心配なのは長谷部である。W杯最終予選では2試合続けて絶対NGのミスを犯し、ブンデスリーガでもここ2試合は出場機会を得られずにいる。
日本にとっては精神的支柱でもあるだけに、最近の不調、不遇が一時的なものであることを祈りたい。(金子達仁氏=スポーツライター)

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2016年9月30日
http://www.sponichi.co.jp/soccer/yomimono/column/kaneko/2016/kiji/K20160930013450490.html
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