1:YG防衛軍 ★@\(^o^)/:2016/09/22(木) 19:59:14.92 ID:CAP_USER9.net
世間からの評価なんて、いつも、遅れてやってくる。

現在ドイツで巻き起こっている「ハラグチ・フィーバー」は何を意味するのだろうか。

原口元気は開幕戦で2ゴールの起点となると、第2節では2つのゴールをアシストした。『キッカー』誌は、2節連続でヘルタの試合のマンオブザマッチに原口を選出した。

香川真司や岡崎慎司、清武弘嗣でさえ、2試合連続でマンオブザマッチに選ばれたことはない。さらに、第2節終了時点で同誌のつける各選手の平均採点ランキングで3位タイに名を連ねた。

また、多くの新聞が拠点を置くベルリンの新聞も競うように原口について報じるだけではなく、インタビューを行なうほどの力の入れようだ。

「ゲンキは信じられないくらいに成長した。今では素晴らしいサイドアタッカーとなった」

ダルダイ監督も原口に対する賛辞を惜しまない。
ボールを持った時にも周りが見えている感じがある。

もっとも、この過熱ぶりは、原口が突然変異を起こしたことを意味するわけではないだろう。

原口は、ここまで結果を残してきている要因はいくつかあると考えている。

「昨シーズンは『いっぱい、いっぱいだな』という感じがありました。でも今はボールを持ったときに下を向かずに、パーッと周りが見えている感じがある。シーズンが始まったばかりでコンディションがいいというのはあるけど、オフに良いトレーニングが出来たというのも大きいでしょうね」

もちろん、原口が2014年1月からロシアW杯までの4年半という期間を一つの目安にして、個人トレーナーとともに継続して身体を鍛えてきたことも大きい。

「去年やってきたものが、少し形になってきたかなというところかな。何かを変えたわけじゃないし。結局、全てはその延長線上にあるから。チームとしても、自分自身のやっていることも」

スピードが出ても怪我をしないような身体のコアを鍛える段階は終え、今度はスピードをつけて、さらに増していくための準備にとりかかっている。その成果が周囲の目にもはっきりわかるものになってきたということだろう。

そして、忘れてはならないのが、ゴールやアシストなどの結果への意識を高めたことだ。

原口はこう語る。

「昨シーズンは、自分はとにかくチームが勝てばいいと考えたり、チームのために、という意識が強かったです。それは変わらないけど、今は毎試合、点を獲るつもりでいます。点を獲らなければ、このチームで常に試合に出られないですし」

これは自身のトレーニングの計画とも関係している。

昨年4月半ばに、チーム得点王だったカルーからかけられた言葉を原口はこう明かした。

「ゴールを決めたいのなら、守備はほどほどにして、攻撃に力を残しておくべきだ」

かつてはチェルシーでもプレーしたチームメイトの意見を聞きながら、原口は当時の状況について思考を巡らせていた。
「シーズン10点以上獲れるサイドアタッカーに」

「その考えもわかるのですが“今は”サロモン(カルー)のほうが能力的に高いから、美味しいところはサロモンが持って行くべきなのかもしれない。アイツは14得点を獲っているわけでしょう? 悔しいけど、14得点を獲るのは“今の”能力では無理だと思うから」

当時の原口は、ゴールやアシスト以外の形でチームへ貢献できる力を優先させていた部分があったわけだが、そこにもきちんとした計画性があったわけだ。

「走って、チームのためにやってきたからこそ、ヘルタはこの順位にいるし、自分も試合に出続けてきた。それをやっていったほうが、むしろ、攻撃でも良い形でボールが来たりもするし。常に100%でやっていかないと、成長もしないと思うし。目先の評価とかを気にするよりも、2年後、3年後に、自分がどうなっていたいのかが大事なわけで。

周りからはゆっくりとした成長と言われるかもしれない。でも、ゴール数にしてもシーズンごとに上げていって、最終的にはシーズンで10点以上は獲れるようなサイドアタッカーになれればいいと思いますね」
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