1:Egg ★@\(^o^)/:2016/09/21(水) 12:53:22.51 ID:CAP_USER9.net
■1月を迎える前に自分の身の振り方を考えるも手だ。

9月11日のセリエA3節でウディネーゼに0-1で敗れた後、モンテッラはチームを激しく叱責した。怒鳴ったり声を荒らげたわけではなく、辛辣な言葉でもって選手たちのプライド(個人のそしてミランの一員としての)に訴えかけたのだ。
 
その効果がサンプドリア戦で出たとは、お世辞にも言い難い。この日のミランは、素晴らしい出来でも勝利に値するチームでもなかった。しかし、それでも勝利は勝利だ。その立役者が、前述した通りスソとバッカだった。
 
こうしてスソの評価がより上がるということは、裏を返せば本田の状況がますます厳しくなったということだ。本田の今シーズンは、ウディネーゼ戦での15分間で止まってしまっている。この15分間の働きは、幸運にも決して悪くはなかった。
 
しかし、次節のサンプドリア戦は1節と2節と同じく、またしても出番がなかった。モンテッラの考えを大きく変えるには至らなかったのだ。
 
こうなってくると、もう本当に目の前の試合よりも、自分の将来に焦点を当てたほうがいいかもしれない。将来といってもミランでの将来ではない。その先のことだ。
 
本田のミランにおける契約最終年は、現状を見るかぎり彼にとって最も納得のいかなシーズンになる危険性が高い。だから1月になる前に、自分のキャリアをもう一度考え直しはじめたほうがいいかもしれない。もし私が本田だったらそうするだろう。
 
契約満了を半年後に控える選手は、1月から現所属クラブの許可なく他クラブと移籍交渉ができる。しかし本田の場合、今から行き先を考え始めても構わないだろう。探すだけならそれを禁じるルールはないからだ。
 
どの国のリーグが彼の今後のプロジェクトに、そしてプレースタイルにあっているかを考えるのも重要だ。ちなみに、イングランドのいくつかのクラブが本田に興味を示していると伝えられるが、私は彼の特徴がプレミアにフィットするとは思えない。
 
ただもちろん、配下の選手が新天地を模索すれば、良い顔をするクラブはないし、今の時代にすべてを秘密裏のまま移籍交渉を進めるのは不可能だ。つまり、本田はさらに干されてしまうかもしれない。

■選手からは好かれている本田だが、モンテッラには……。

とにかく、あともう少しすればミランでのこの先のあり方がはっきり見えてくるだろう。
もしかしたらチームメイトを、例えばリッカルド・モントリーボなどを通して。
 
本田のシャイで思慮深いキャラは我々イタリア・メディアの間でもよく知られているが、彼がミランの現状を知るためにチームメイトを頼らなければいけないのは、その性格のせいではない。
 
問題は語学力だ。本田のイタリア語は相変わらず初級編の域から脱していない。そのせいでしばしばチームの蚊帳の外に弾きだされているのだ。
 
そんな彼にいつも手を貸してくれるのが、モントリーボだ。英語でコミュニケーションを図れるこのキャプテンは、本田を選手としても人間としても高く評価している。
 
だから本田が選手やスタッフととくに突っ込んだ話をする時は、モントリーボを介して行なわれることが多い。そして不満の多い時を過ごしている本田を、落ち着かせようとなだめているのも彼だ。本田はたしかに社交的ではないが、モントリーボのみならず選手たちみんなから好かれている。
 
例えば、開幕戦のバッカの1ゴール目を思い出して欲しい。彼はゴールを決めたあと、わざわざベンチにいた本田の元まで駆け寄ってハグをした。それは彼がミランの一員として、チームメイトの間ではしっかりとした存在感を持っている証拠だ。
 
モンテッラの頭の中では、残念ながら違うのかもしれないが……。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
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SOCCER DIGEST Web 9月20日 16時0分
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160920-00018982-sdigestw-socc
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