1: 2016/09/20(火) 12:54:31.74 ID:CAP_USER9
バルサ監督のインタビューに感じた疑念

最初にひっかかりを感じたのは、「欧州サッカー批評 SPECIAL ISSUE11」(双葉社、2015年8月発売)に掲載された、
FCバルセロナのルイス・エンリケ監督のインタビュー記事だった。

当該記事はこんな書き出しで始まっている。


〈――現在、マラソンとトライアスロンに夢中だそうですね。8年前にはフランクフルトで開催された鉄人レースに参加して518位の成績を残しました。
トライアスロンとエル・クラシコでは、どちらが難しい勝負になりますか?
 もちろんクラシコだよ。私が参加する鉄人レースは全員がアマチュア選手で、プロは1人もいない。
それに私を止めようとするDFも、私の戦術を混乱させようとする相手もおらず、完全に1人だけの戦いになるのだから。
だがサッカーはどうだい〉(インタビュー・文◎ホルヘ・ルイス・ラミレス Jorge Luis Ramirez 翻訳◎石橋佳奈)


原稿は終始くだけた感じで進む。FCバルセロナの事情を多少でも知る人間がこれを読むと、
インタビュアーのホルヘ・ルイス・ラミレスは、ルイス・エンリケと余程親しいのだと想像するだろう。

なぜならば、ルイス・エンリケは記者会見以外、個別の取材を受けていないからだ。

2015年8月に発売された「欧州サッカー批評 SPECIAL ISSUE11」
no title


彼に限らず、現在、バルサのような欧州のいわゆるビッグクラブに所属するスター選手、監督のインタビューを取ることはかなり困難である。
クラブや各国サッカー協会の広報担当者という〝公式〟窓口には取材申請が山積みとなっており、無視されることがほとんどだ。
そのため、被取材者に接触する術を持つことは、サッカーライター、あるいはジャーナリストの重要な能力となっている。

ところが、それから数ヶ月後のことだ。筆者はスペインのジャーナリストと世間話をしているうちに、このホルヘ・ルイス・ラミレスの話になった。
ルイス・エンリケのインタビューを取れる記者とはどんな男なのか、ぼくは興味があったのだ。すると、彼はそんな人間は聞いたことがないと怪訝な顔になった。
ただ、そのときは胸の中の小さな染みのような疑念だった。

>>2以降につづく

全文
http://news.yahoo.co.jp/feature/363

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