1: YG防衛軍 ★@\(^o^)/ 2015/10/27(火) 22:05:49.23 ID:???*.net

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 ドルトムントがアウクスブルクに5対1で圧勝した。ヨーロッパリーグ(EL)を含めれば3連勝、
一時の不調は脱した模様だ。しかも中盤にベンダーやカストロといった、ここまで控えに甘んじることの多かった
選手を起用し、彼らが活躍しての勝利の意味は小さくはない。

「もちろん満足しているよ。我々は多くのチャンスを作った。どう守備をしなくてはいけないかも分かっていた。
厳しい試合だった」というトゥヘル監督のコメントは謙虚過ぎるようにも聞こえた。
 開幕からの連勝で首位を独走するバイエルンとの勝ち点差は実に7もある。
まだ今季は3分の1も終わっていないとはいえ、首位争いへの興味を持ちづらくなってきたのが現実だ。
それでもドルトムントを脅かす存在がそうあるとは思えず、少なくともチャンピオンズリーグ出場権獲得は
堅いのではないかと思われる。

 香川真司は2アシスト。さらにチームの5点目となった試合終了間際のオーバメヤンの得点も、
ラストパスを供給したのは香川だった。パスを受けたオーバメヤンがいったん相手ディフェンダーに
防がれたように見え、ブンデスリーガ公式サイトではこの時の香川のパスをアシストとして記録していない。
だが、信頼度の高いキッカー誌のサイトはこれもアシストとカウントしている。また、オーバメヤンが決めた4点目
に関しても、アシストしたラモスにパスを出したのは香川。紛れもなく、この大勝の立役者だった。

 2つのアシストはいずれも鮮やかなものだった。21分のチームの2点目は、左サイドでパスを受け、
鋭いターンから縦に突破し、ディフェンダーを振り切ってマイナスのクロス。33分にはギンターのパスを
胸でトラップし、そのまま右からペナルティエリアに侵入すると、ヒールパスをゴール前に流した。
いずれも得点者はマルコ・ロイスだった。
「すごく良い連係が取れてると思いますし、結果につながったことは何より今後にとって大きなことなのかなと
思います」と、香川は迷いなく胸を張った。

 各種のスタティスティックスを見ても香川の活躍は一目瞭然だ。例えば総走行距離は両チームで
トップの11.52キロ。ドルトムントの2位はギンターで10.68キロだから、1キロ近い差をつけている。
スプリントの本数はチーム3位、1対1の競り合いに勝った回数は2位だった。
 それでも香川のプレーに何か物足りないところがあるとしたら、それはひとえに得点がないからだ。
この日に限って言えば、決定機と呼べるチャンスはいくつもあったのに、決めることができなかった。
それを指摘されると、痛いところを突かれたというような表情で、言葉をひねり出した。

「点は取れてないので、そこはひとつの課題だと思います。シュート練習だったり、そういうところで
取り組んでいくしかない。しっかり練習して、自信、イメージを広げていけたら試合に通じると思うので、
やっていきたいと思います」
 この日、香川に決定機は3度あった。まずは立ち上がり3分。左サイドをロイスが突破、オーバメヤンを経由し、
中央で横パスを受けたカストロがディフェンスに囲まれながら走り込んだ香川に落とすが、香川は足を滑らせてしまった。
 次いでで58分のチャンスは香川から始まった攻撃だった。中盤で香川がベンダーにはたき、ベンダーは
右に大きく展開。ロングボールを受けた右サイドのギンターがグラウンダーのクロスを送った先には香川がいたが、
シュートは大きく枠を越えた。
 最後は82分。ギンターが右からヤヌザイへとつなぎ、ヤヌザイはペナルティエリア手前で香川にラストパス。
香川はワントラップから左足でシュートを放ったが、枠をとらえることはできなかった。
 中盤の選手としては文句ない活躍を見せている香川。このプレースタイルが定着するのか、
それともアタッカーとして試合を決定づけることのできる選手に戻るのか。今年の香川は分岐点に立たされているのかもしれない。

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