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2023年10月11日、日本代表が全体練習3日目を迎えた。体調不良の奥抜侃志と腰にはりを訴えた伊藤洋輝以外の24名が参加。ランニングに始まり、ロンド、2人1組のパス交換、クロスからのシュート練習などを行なった。メニューの一部はメディアに非公開でトレーニングの全てを把握したわけではないが、クロスからのシュート練習での各選手のスタートポジションは興味深かった。

 CFの位置には、古橋亨梧、上田綺世、浅野拓磨、右サイドの前方には最初、久保建英、伊東純也、旗手怜央、その後方には橋岡大樹、毎熊晟矢、菅原由勢がいた。また左サイドには最初、南野拓実と中村敬斗、ボランチには伊藤敦樹、田中碧、中山雄太、川辺駿、遠藤航、守田英正、そしてCBの位置には町田浩樹、板倉滉、谷口彰悟、冨安健洋がいたのだ。  

 サイドの選手がボランチと絡んでクロスを上げて、CFと逆サイドの選手がそれに合わせるという形のシュート練習で特に気になったのは、旗手がサイドにいた点と、南野が左サイドを任されていた点だ。もしかすると、このふたりのサイド起用があるのではないかと、そんな予測ができた。

 13日のカナダ戦、GKはおそらく前川黛也か大迫敬介。ドイツ戦を経験した大迫をスタメンにしているが、前川のコンディションも良さそうでどちらになっても不思議はない。この日から全体練習に合流した鈴木彩艶はさすがにベンチスタートだろう。  

 CBは初日からいた板倉と谷口か。10月8日(現地時間)にリーグ戦を戦っている冨安は途中出場だったとはいえ、カナダ戦は無理をさせないと見る。伊藤洋が別メニューとなると、左サイドバックは中山が濃厚。右サイドバックはクロス練習で良いクロスをバシバシ上げていた毎熊と予想した。ただ、菅原も調子は良さそうなので、先発の可能性はもちろんある。  

 4-2-3-1システムなら、ボランチはキャプテンの遠藤と伊藤敦か。守田は昨日の合流で、追加招集の川辺をいきなり起用するとは考えにくい。

 田中の起用もありそうだが、9月のトルコ戦でまずまずのパフォーマンスを見せた伊藤敦を推す。遠藤との連係を確かめる意味でも、このふたりをスタメンで使うのは悪くないだろう。旗手もボランチ候補のひとりだが、この日のシュート練習でサイドにいた点を踏まえて、外した。

 正直、読めないのは2列目。オーソドックスに考えれば、右は伊東か久保、トップ下は南野、左は中村となる。しかし、南野と旗手がシュート練習でサイドにいた事実はやはり見逃せない。「楽しいし、充実している」久保は「きつい」と言いながらもモチベーションはかなり高いので、カナダ戦でスタメンを張りそう。昨日のミニゲームで軽快だった伊東との同時起用なら、久保はトップ下に入るだろう。

 同じくトップ下候補の南野も調子はすこぶる良さそう。シュート練習で左サイドを担当していた点を根拠とすれば、2列目左サイドでのスタメン抜擢があるかもしれない。いずれにしても、今の南野は先発で見てみたい。

 CFは合流が遅かった上田をベンチと考えると、古橋か浅野がスターティングメンバーに名を連ねることになる。ここでは昨日のミニゲームに続き、この日のシュート練習でもゴールを連発していた古橋を一番手とした。

 どんなメンバーで戦うにせよ、ファン・サポーターのために日本は勝利を掴みたい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a312ec329d93182bc51f6abc16ad3965a6e81e29





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