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1: 2023/03/18(土) 07:33:02.86 ID:k/BIGpUC9
【第2次森保ジャパン欧州組 直撃生リポート】
鎌田大地「ビッグクラブで定位置をつかめる選手が増えないといけない」
公開日:2023/03/17 06:00 更新日:2023/03/17 06:15

「日本にはクロアチアのモドリッチ(レアル・マドリード)やコバチッチ(チェルシー)、ブロゾビッチ(インテル)といった質の選手、余裕を与えられる選手がいなかった。
そこは大きな差。次のW杯までにどれだけいいチームでプレーできる選手が出てくるか、が大事。自分たち次第で強いチームになれると思います」

 カタールW杯の決勝T1回戦でクロアチアに敗れた後、欧州最高峰クラブへのステップアップの重要性を強調した。

 ◇  ◇  ◇

「代表に対する思いは間違いなく増えたし、次の4年間は自分が代表を引っ張っていける存在になりたい。
佑都(長友=FC東京)たちベテラン選手が3~4回W杯に出ていて、永嗣(川島=ストラスブール)さんがチームテーチィングで涙を流したりする姿を見ると
『やっぱり代表ってすごいところだ』と。自分の感覚は大きく変わりましたね」と2026年北中米W杯に向けて、かつてないほどの闘志を燃やしている。

 カタールW杯はドイツのフリック監督やGKノイアー(バイエルン)に名指しで「要注意人物」と位置づけられながら、
守備に忙殺されたこともあって得点、アシストといった結果を出せなかった。それだけに、次こそは持てる才能を出し切り、結果に結びつけなければならない。

 そのことを森保一監督も望んでいるに違いない。

 新たな決意を胸に秘め、鎌田は今季後半戦を戦っているが、公式戦のゴールは2月7日のポカール杯のダルムシュタット戦の1得点のみ。

 前半戦はリーグ7点、ポカール杯2点、欧州CL3点の合計12ゴールを奪っていただけに、やや物足りない印象も拭えない。

「W杯後に長い冬の中断期間があって感覚を取り戻すのに時間がかかるうえ、後半戦スタート当初に体調不良で熱が出て練習ができなかったので、
自分らしさを出し切れなかった。(グラスナー)監督にも呼ばれて『前半戦のようなパフォーマンスができていない』という話をされました。
ただ、僕は6番(ボランチ)に入っているので『もともとそんなに前に上がる機会はない。ダイチが自分のやるべきことをやっていれば、
いずれ数字もついてくる』と言われた。焦らずやっていきます」と2月に現地取材に赴いた際、地道に前進していく構えを見せていた。

 そこから今夏の移籍話がヒートアップしていった。フランクフルトとの契約が今季限りで切れる鎌田は、フリーで移籍可能ということで、欧州市場の目玉になっているからだ。

「ボルシア・ドルトムント行きが本決まりになった」と報じられたかと思えば「マンチェスターUやリバプール行きの可能性が浮上した」などと囁かれ、周囲の雑音はとどまるところを知らない。

「ここ数試合は普段、自分がしないようなイージーなミスがあった。しっかり集中していいコンディションでやれれば、
前半戦のようなプレーができると思う」とも現地取材時に語っていたが、正直言って今は集中するのも難しい環境なのだろう。

■「日本人の価値を高めることが重要」

 それでも、結果を残さなければいけないのがプロである。

 3月24、28日には第2次森保日本の初陣となるウルグアイ、コロンビアとの2連戦も控えている。「自分が代表を引っ張る」と決意した以上、エース級の存在感を示すことが肝要となる。

 そこでひとつ注目されるのがポジションだ。

 カタールW杯では4-2-3-1のトップ下や3-4-2-1のシャドウの一角に入っていた鎌田だが、前述の通りにフランクフルトではボランチを主戦場にしている。 

 本人も「世界トップレベルを目指すなら6番が一番いい」とも語ったことがあるだけに森保監督が今後、どのような起用法を採るのか、非常に興味深いところだ。

「代表でのポジション? どうなんですかね。監督が決めることなんで。僕は中盤か前ならある程度どこでもできると以前から言っているし、
やっぱり自分の考えうんぬんじゃなくて、監督が判断することだと思います。『6番がベスト』という発言もクラブレベルの話です。
代表だと選手も違うし、戦い方や役割を含めた兼ね合いもある。僕はどこでもクオリティを出せると思っています」

日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/320208
本人は臨機応変に対応していく考えだが、やはりモドリッチのような傑出した存在になろうと思うなら、ボランチやインサイドハーフなど、よりボールに触れてゲームメークに関与でき、時にはゴールにも絡める役割の方がベターかもしれない。

 ただ、新天地に赴けば、また定位置が変わることも考えられる。それを踏まえながら、森保監督も適正ポジションを判断していくことになりそうだ。

「いずれにしても、僕がいいクラブでプレーすることで日本人の価値を高めることが重要だと思ってます。
日本が本気でW杯優勝を目指すと言える国になるためには、ビッグクラブで定位置をつかめる選手が増えないといけない。僕はその壁を壊したいと思ってます。
そのためにも、まずは今のフランクフルトで出続けていい状態で代表戦に行くことが大事。毎日毎日、自分が成長できるようにやっていきます」

【元川悦子 サッカージャーナリスト】
1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。
著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」
「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。


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