2015-10-25_11h06_03
戦力外危機から一転、24日のパレルモ戦でフル出場
 24日のパレルモ戦で、今季初のスタメン出場し90分間のプレーをしたインテルの日本代表DF長友佑都。ロベルト・マンチーニ監督は、試合後の記者会見で試合に出ていなかった期間における長友の姿勢が起用につながったことを語っている。インテル専門のニュースサイト「FCインテルニュース」が伝えている。

 敵地での一戦で1-1と引き分けたインテル。マンチーニ監督は「まだまだ我々は向上できる」としつつ、記者からの長友の起用についての質問に対して応じた。

「私は彼を良いと思って見ていたし、何よりも常に準備ができていた。彼は素晴らしいゲームをしてくれた。試合の最後は少し疲れてしまったが、それは彼が90分間の体力を持っていなかったからだろう」

 今季の長友は、リーグ第2節のカルピ戦で途中出場して約10分間プレーして以来、常にベンチ入りをしていたものの出場機会はゼロだった。それが、21日の親善試合ベルルスコーニ杯による日本代表FW本田圭佑所属のACミランとの一戦に先発出場すると、前半の45分間出場。そこでのプレーが評価され、マンチーニ監督がスタメン出場のチャンスを与えた。

第2節のカルピで途中出場以来の出番
 マンチーニ監督の言葉からは、出場機会が訪れなくてもトレーニングで常に最高の準備をしている長友の姿が浮かび上がってくる。この日は、これまで多くの試合で起用されたDFダヴィデ・サントンに代わり右サイドバックでプレー。コロンビア代表MFフレディ・グアリンや、途中出場のMFジョナタン・ビアビアニーとも良い連係を見せた。試合から遠ざかっていることを感じさせないパフォーマンスだった。

 マンチーニ監督が言及しているように、試合終盤ではやや足が止まった感はある。しかし、実戦を重ねていけば解決できる問題だろう。そして、この日のプレーで、長友がマンチーニ監督の有力なサイドバックのレギュラー候補であることをアピールできた可能性が高い。

 雌伏の時を過ごしていた日本が誇るダイナモだが、遂にチャンスをつかんだ。更なる出場機会につなげていきたいところだ。
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