1: YG防衛軍 ★ 2016/07/31(日) 19:56:48.62 ID:CAP_USER9
プレミアリーグの2016-17シーズン開幕まで、あと2週間ほど。毎年のことながら、イングランドの庶民は居ても立ってもいられない心境で、このカウントダウン期間を過ごす。

 但し今年は、例年になく興ざめしている部分があるかもしれない。国内ブックメイカー(賭け屋)のプレミア優勝予想オッズが控え目なのだ。

 タイトルレースからサバイバルレースまで、優勝の本命視されていないクラブにとっては、昨季優勝の奇跡にあやかれとばかりに「ドゥ・ザ・レスター!」が今季の合い言葉。そのサポーターたちも、「ドゥ・ザ・レスター・ファン!」と気勢を上げて、贔屓チームの奇跡に賭けて一攫千金を夢見たいところだろう。ところが、報酬支払い総額が史上最高を記録したと言われる昨季を受けて、各ブックメイカーは今季開幕前のオッズ提示に慎重だ。

 昨季17位で際どく残留したサンダーランドや、今季昇格組の1つで経営難が指摘されるハルでさえ、優勝予想オッズは平均1500倍。十分に高倍率ではあるが、昨夏のレスターについた5000倍の比ではない。そのレスターについているオッズは、如何に昨季プレミア王者とはいえ、クラブもファンも内心では「昨季限り」を覚悟しているであろう状況で、28倍前後に抑えられている。

昨季の筆者は、シーズン折り返しのタイミングで、14位だったチェルシーのトップ4浮上に賭けて失敗したチェルシー・ファンの1人。ちなみに、オッズは25倍だった。その損を取り戻すべく、中立的な目で今季開幕前のオッズを眺めると、トッテナムの優勝予想が悪い賭けではないと映る。

 一桁台の9倍ではあるが、現実味があるとみなされている6クラブ中では最高の倍率だ。言い換えれば、優勝候補の中では最低の6番手という予想。昨季の結末がラスト4試合で白星なしの3位転落だったにしても、過小評価のように思える。

 オッズをはじき出す各ブックメイカーには、大物監督の影響力が働いたのだろう。優勝候補トップ3は、昨季4位のマンチェスター・シティ、5位のマンチェスター・ユナイテッド、そして10位のチェルシー。それぞれジョゼップ・グアルディオラ、ジョゼ・モウリーニョ、アントニオ・コンテを新監督に迎えてテコ入れが行われ、喝も入るはずのビッグクラブだ。

 4番手のアーセナルではアーセン・ベンゲル監督が契約最終シーズン、続くリバプールではユルゲン・クロップ監督が初のフルシーズンという特別な9カ月間を迎える。

一方、マウリシオ・ポチェッティーノ体制3年目のトッテナムは、昨季が最高のチャンスだったと見られているようだ。ここ数年プレミアでは度々、アーセナルが「優勝の絶好機を逃した」と言われてきたが、トッテナムは過去20年間アーセナルよりも上の順位でシーズンを終えたことがない。最後まで優勝を争った昨季以上の成績を残すのが難しいと言われても、仕方のない部分はある。昨季のトッテナムと同じく、3シーズン前に優勝に肉薄する躍進を見せたリバプールが、翌シーズンは6位に終わったという近年の前例もある。

 だが、当時のリバプールは前シーズンのリーグ得点王ルイス・スアレスを失っていた。その点今季のトッテナムは、昨季得点王で2年連続リーグ戦20得点台のハリー・ケインをはじめ、主力が残っている。

 しかも23歳のケインを含めて、まだ伸びしろもある若手が多い。若さ故の弱点でもあるチームの精神面に関しては、優勝を逃した昨季に教訓を得てもいる。チェルシーに2点差を追いつかれてレスターの優勝が決まった昨季36節、トッテナムは9名が警告を受けた。デル・アリに至っては、その前節での報復行為に対する処分でチェルシー戦のピッチに立つことすらできなかった。手痛いレッスンを受けているのだ。

レギュラー陣の能力自体は、昨季の時点でリーグ最高とも言えるレベルにあった。ポチェッティーノ体制で重点が置かれる攻撃面では、得点数こそマンCに次ぐリーグ2位だったが、計500回を越えたチャンス創出数も、1試合平均で17本を越えたシュート数もリーグ1位。やはり20チーム中の最高値を記録した平均6.6本の枠内シュート数は、実際にチャンスらしいチャンスが作られていた事実を示す数字でもある。

続きは↓の記事から
http://number.bunshun.jp/articles/-/826164?page=2

続きを読む