1: 2016/06/30(木) 00:50:32.24 ID:CAP_USER9
ガンバ大阪の宇佐美貴史のアウクスブルグ移籍が決まった。来シーズンのブンデスリーガの楽しみの一つだろう。

宇佐美という選手の才能に関しては、これは誰も疑問を抱く人はいないはずだ。僕も、彼が中学生の頃からずっとあの得点能力や精神的な強さに期待をしていた。

だが、同時に不満や批判の声も絶えないのも事実だ。もちろん、そういう批判が生じるのは彼に才能があるから、期待が大きいからだ。

並みの選手だったら、Jリーグで活躍するのを素直に称賛させるのだろうが、何しろ才能を十分に発揮できたら日本を代表するような、あるいは世界的なFWになれるだろう選手だけに周囲の眼は厳しくなる。

批判は、要するに「守備ができない」という点に尽きる。

この種の議論は、昔からあって、「FWと言えども守備をしない選手は使えない」と多くの指導者は言うのだ。そして、一言付け加える人も多かった。

「マラドーナなら別だけどね」と。今だったら、「メッシなら別だ」と言われるのだろう。「クリスティアーノ・ロナウド」でもいいかもしれない。

要するに、マラドーナやメッシやロナウドは、彼らが守備をせず、周囲の選手の負担になったとしても、それを補って余りあるほどの攻撃力をもたらすから、特別な存在なのだというわけだ。

1試合に1点以上のゴールを決める力があれば、多少の弱点は目をつぶっていられる。どんなチームにも戦術的な一体感をもたらすことができるマラドーナなら、自分自身は守備をしなくても、周囲の負担を減らすことだってできる。

だが、残念ながら、宇佐美貴史はマラドーナでも、メッシでもない。「1試合1得点」という数字からも遠い。

それなら、やはり守備も献身的にしてもらわないといけないわけである。

「いや、宇佐美だって守備をしている」という反論もあろう。

そう、宇佐美だって戻って守備をするし、スライディング・タックルだってする。だが、問題なのは、それが「いつも、必ず」ではないところなのだ。

ボールを失う。本来であれば、その瞬間に、間髪を入れずに守備に切り替えてもらいたいのである。一瞬でも遅れたら、それから守備に戻る労力は計り知れないほど多くなってしまう。

あるいは、時に守備をサボってしまうことがあったら、これはDFが困ってしまうのだ。

前線の選手が守備に入って、相手の攻撃を遅らせたり、パスコースを限定したりしてくれるという前提の下に、

DFが守備のポジション取りをしたのに、そこで前線の選手がサボってしまっていたら、一気に危険な状況になってしまう。

時にはしっかり走って守備をしたかと思えば、時にはサボってしまう。そういう気まぐれな守備が一番困るのである。

逆説的に言えば、それなら、「僕は、最初から一切守備はしません」と言ってもらった方が、後方の選手としてはむしろ守りやすいということになる。

宇佐美の守備というのは、そういう側面があるのである。

ボールを失ったその瞬間に、すぐに切り替えて、必ず守備の仕事をしてほしいのだ。

CjxCM0OUoAErJGq

2016年06月23日17:30  一部抜粋 
http://www.jsports.co.jp/press/article/N2016062315473202.html
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