1: YG防衛軍 ★@\(^o^)/ 2015/10/20(火) 18:52:20.25 ID:???*.net

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背番号4への依存度を高めたシリア戦
日本代表が自国開催以外のワールドカップで初めてベスト16に進出した2010年南アフリカ大会では、
本田圭佑はエースに相応しいプレーぶりをデータで示していた。チーム全体で3本に1本のパスが、
彼を経由して回っていた。その大会を機に日本のエースに成長し、ACミランの背番号10を背負うまでに成長したが、
2014年のブラジル大会では全体のパスの10%弱、つまりイレブンの1人としてのパスの集まり方しかしていなかった。

しかし、データを見る限り10月8日のワールドカップ・アジア2次予選のシリア戦では本田への依存度が再び高まってきたように見えた。
[図1]は、シリア戦で1試合を通して10本以上パスが通ったものを表している。
槙野智章と吉田麻也のセンターバック間で12本のパスが行き来している。また吉田から長谷部誠にも
10本のパスが渡っている。しかし最もパスを受けているのは本田だ。酒井高徳、長谷部、
山口蛍から10本以上のパスを受けている。4-2-3-1の前の4枚の間で回った121本のパスのうち51本、
すなわち42%は本田絡みとなった。ダブルボランチを加えても25%は本田経由だった。
本田の関わりが増えると同時に、試合内容を見ても結果を見ても、これまでの2次予選3試合の
「勝ってはいるけど、何かすっきりしない」という状況が少しは改善されたように感じた。
圧倒的な実力差のある格下相手に、本田はエースらしさをデータ上で示していた。

イラン戦で示された危険な数値
果たして、その5日後に行われた13日の国際親善試合イラン戦でも、本田はその輝きを維持できたのだろうか。
イラン戦のパス本数を示した[図2]を見ると、残念ながらパス10本以上を示す赤い線は本田に向かって
1本も描かれていない。右のセンターバック吉田から右サイドバックの酒井へ、その酒井からボランチ長谷部へ、
逆サイドバック米倉恒貴からも長谷部へ。つまり一列後方の選手へのパスが増えたことになる。
イラン戦で、日本代表全体が成功したパスは360本。そのうち本田へのパスは12本。わずか3.3%という
危険な数値となっている。シリア戦の51本、12%と比較すると、いずれも約4分の1まで低下している。
本田へのパスが出なかったのは、いくつか理由が考えられる。本田への相手のマークが厳しかったのか、
パスの出し手が相手の厳しい守備を受けて出せなかったのか、もしくはその両方か。
いずれの理由であれ、本田へのパスは激減した。それでも唯一の得点をアシストし、清武弘嗣、
武藤嘉紀のカウンターアタックから最後にボールに絡んだ本田の勝負強さは評価したいところだが、
これだけ消えている時間が長いとその評価も難しいところだ。残念なことだが、常に今回のイラン戦以上の
レベルの試合が行われるセリエAにおいて、出場機会をなかなか掴めていない現状も理解できる。

本田も指摘する中期的な戦略の欠如
しかし、この試合では本田に限らず、1トップで先発した武藤と、トップ下の香川真司、本田と宇佐美貴史、
交代して入った清武、岡崎慎司、原口元気、南野拓実というアタッカーが受けたパス数は、
全体のわずか22%しかないというのは、さらに大きな問題だ。相手が強くなると、前線の選手がパスを
受けられずに、後方でだけパスが回る。ハリルジャパン発足以前から長きにわたる日本代表の課題であり、
なかなか改善の兆しが見られない。

本田はこの試合が終わった後に、興味深いことを言っていた。
「考え方として日本が急激にサッカーのレベルをここ20年で上げてきて、上げて来れば来るほど経済と
一緒で伸びにくくなる。ごくごく当たり前に起こりうること。伸び率は下がりつつも、少しずつでもいいから中期計画、
中長期計画は日本のサッカー全体に確かに求められている」
本田の指す中期計画とは、昨年のワールドカップ終了後から次のロシア大会までの期間だろう。
ハビエル・アギーレ前監督が八百長への関与の疑いから退任となり、バヒド・ハリルホジッチ監督が選任される
過程の中で、日本らしさ、いわゆる「Japan Way」を推進してくれる監督なのかどうかが、選考する上での重点項目だったはずだ。

続きは↓の記事から
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151020-00010003-soccermzw-socc&p=2

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