1:YG防衛軍 ★@\(^o^)/:2016/06/13(月) 17:11:44.56 ID:CAP_USER9.net
シーズンが閉幕してまもなく、日本代表MF清武弘嗣の移籍は決まった。新天地に選んだのはスペイン、ヨーロッパリーグで3連覇を成し遂げた強豪セビージャだった。降格クラブからタイトルを狙える強豪への移籍は大きなステップアップといっていい。

もっとも、移籍したからといって活躍できるとは限らない。特にスペインは日本人プレーヤーにとって“鬼門の地”となっている。中村俊輔、大久保嘉人、ハーフナー・マイク、古くは城彰二など、日本を代表する選手が本領を発揮できぬまま、リーガを去ってきた。

果たして、清武はセビージャで成功を収めることができるのか? 待ち受ける“3つのハードル”を
スペイン人記者の声をまじえて紹介する。

■ハードル1:フィジカル
「日本人選手がスペインで成功するために必要なこととは?」
その問いかけに、『Goal』でセビージャの番記者を務めるフランシスコ・リコ氏がまず挙げた要素が「フィジカル」だった。「日本人選手にとって最も大きな問題となるのがフィジカルだろうね。ほとんどの日本人選手は高い技術を持っている。テクニックが通用しないとは思わないよ。だけど、90分間継続して力を発揮できるかというと……。スペインで必要なフィジカルレベルに達していないと、安定したプレーができないし、守備面で問題が出てきてしまうんだ」

■ハードル2:熾烈なポジション争い
さらに前述のリコ記者は語る。

「清武はインテルへ移籍するバネガの代役として獲得されている。バネガが務めてきたのはトップ下だが、このポジションの競争は実に激しい。セビージャはそのポジションにパブロ・サラビアを引き入れたし、アンデルレヒトのデニス・プラエトの獲得も狙っている」

清武はドイツでニュルンベルクやハノーファーといった中堅以下のクラブでプレーしてきた。ここまで激しいポジション争いは初めてと言っていい。特に両クラブともに攻撃面で清武に依存する面が少なくなく、自然とボールが集まるような環境ができていた。一方、セビージャでは“王様”ではなく“一選手”としてのプレーが求められるはず。必ずしもボールが集まらない環境の中、多くのライバルたちとの競争に勝たなければならないのだ。

■ハードル3:指揮官の交代
そしてセビージャ自体が転換期を迎えていることも清武にとって追い風になるかどうか、不透明なところだろう。ヨーロッパリーグ3連覇を達成したチームを率いたウナイ・エメリ監督は正式に退任を表明した。後任には元チリ代表監督のホルヘ・サンパオリ氏が就任すると見られているが、いずれにしても一つの時代が終焉を迎えたことは確かである。前任者が好んだ4?2?3?1には2列目を主戦場とする清武が活躍できそうなポジション、役割が多くあった。一方、新指揮官の用いる戦術次第では、一気に活躍の場が狭まる可能性も考えられる。

■果たしてリーガで輝けるのか?
以上のことを考慮すると、清武が乗り越えなければならないハードルは少なくなさそうだ。もっとも、活躍できる可能性が低いかというと、必ずしもそうではない。リコ記者は語る。

「清武の場合、ドイツで活躍してきたように、すでにヨーロッパのサッカーに適応している。質の高い選手だし、だからこそセビージャは獲得に踏み切ったんだろう」

セビージャのスカウトチームといえば敏腕スポーツディレクターとして知られるラモン・ロドリゲス・ベルデホ、通称“モンチ”氏が取り仕切っている。彼が獲得に「GO」を出したのだから、一定の評価を受けていると理解していい。超えるべきハードルは多いことは間違いない。しかし、欧州で実績を積み重ねた上で勝ち取った強豪クラブへの移籍だけに、成功をつかみ取って欲しいところだ。
2016-06-13_20h01_01
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160613-00000006-goal-socc
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