1: 2016/06/07(火) 15:09:12.41 ID:CAP_USER9
岡崎への尊敬を隠さない浅野

左ひざ裏負傷の本田圭佑(ミラン)と右わき腹痛の香川真司(ドルトムント)の両エースが5・6日の2日間、 連続でトレーニングを欠席し、欠場が確実になった7日のキリンカップ決勝、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(吹田)。

 となると、やはり攻撃陣をけん引しなければならないのは、日本代表通算101試合出場・49ゴールという傑出した実績を持つ岡崎慎司(レスター)しかいない。 彼が1トップに入るのはほぼ間違いないだけに、岡崎を軸としたFW陣の連携を模索する必要がある。

 6日夕方、大阪市内で行われた非公開の前日練習では、岡崎の後の2列目に右から浅野拓磨(広島)、 清武弘嗣(ハノーファー)、宇佐美貴史(G大阪)が入った模様。
この並びが本当に先発するかどうかは未知数だが、岡崎と浅野が長い時間、同時にプレーする可能性が出てきたのは1つの事実と言える。

「サンフレッチェの先輩も『代表では本田や香川が騒がれることが多いけど、一番すごいのはオカちゃんやで』って。
それは自分も代表戦見たりして分かっている。飛びぬけたうまさがなくても、あそこまで通用するのはホントにすごい。
ハードワークナンバーワンなのは間違いないですし、見ていて教わる部分は多いです」とかつて浅野は岡崎への憧れと尊敬を口にしたことがある。

 足の速さの違いはあるにせよ、2人は動き出しが素早く、相手の裏に飛び出す術に長けていて、
泥臭くゴールに向かっていく生粋の点取り屋。高校サッカー出身のタフなメンタリティ含めて共通点は少なくない。

 3日のブルガリア戦(豊田)では岡崎が金崎夢生(鹿島)と交代した後に浅野が出てきたため、
彼らが同じピッチに立つことはなかったが、今回は新たなコンビ確立へ向けて千載一遇のチャンスが巡ってきそうだ。

「明日は前線だけで体張ってやるんじゃなくて、たまにトップ下の選手やサイドの選手とチェンジしたり、試合中の流れの中で自分が最初に動くことによって相手をかく乱できると思います。

 自分はこれまでいろんな役割をやってきた。マインツでは1トップ、シュツットガルトではサイドもやった。 今は形上ではトップ下をやっている。それを全部やった結果、自分は『どのタイプにも属さない』と思う。

 1トップらしい1トップでもないし、セカンドトップらしいセカンドトップでもない。
どのスタイルにもなじめるし、相手にもつかみづらい選手になれる」と岡崎は6日の練習後に話していたが、その発言も浅野という新星を意識してのことかもしれない。

 岡崎の方から浅野を裏に飛び出させたり、ポジションチェンジをしながら中央のスペースに侵入させたりすれば、彼のスピードも活きて得点機も増えるし、自分自身のマークも手薄になる。
彼ら2人が連動すれば、トップ下の清武もパスを出しやすくなる。場合によっては
本田・香川を上回る破壊力を示してくれる可能性もある。そんな期待を抱かせてくれるのだ。

 試合展開によっては、ボスニア戦途中からフォーメーションが4-2-3-1(4-3-3)から4-4-2に変わって、岡崎と金崎の2トップにシフトすることも考えられる。このコンビはすでに3月の2018年ロシアW杯アジア2次予選・アフガニスタン戦(埼玉)でトライしているが、相手が弱かったこともあって真の評価は持ち越しとなった。

 とはいえ、この試合でも金崎は滝川第二高校の先輩のお株を奪うようなアグッシブさとガツガツ感を前面に押し出し、「夢生が貪欲すぎるから」と岡崎が苦笑いしていた。
そういうメンタリティの得点源がいるのは、本田・香川不在のチームにとって力強い要素だろう。
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