1: YG防衛軍 ★@\(^o^)/ 2015/10/18(日) 19:00:45.28 ID:???*.net

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 いまさらではあるが、川崎フロンターレのゴール裏スタンドには、大久保嘉人のJ1通算ゴール数を表示する
“YOSHI-METER”(ヨシ・メーター)なる巨大な横断幕が掲示されている。

 2年前の2013年シーズンにJ1通算100ゴールを達成してから作成されたもので、
アメリカMLB(メジャーリーグ・ベースボール)でプレーするイチローの女性ファンが手作りした、
安打数を表示するボード“ICHI-METER”(イチ・メーター)を参考にしたものだ。イチ・メーター同様、
大久保の得点が決まるたびに更新担当のサポーターが横断幕に駆けつけて手動でカウントアップ。
実はゴール後に合唱する“BasketCase”を歌い終わるまでに更新しなければならないという
暗黙の了解があるそうで、更新担当は毎回時間との戦いらしいが、いまや得点時の名物となっている。

 そして佐藤寿人とのJ1通算得点記録更新争いで注目を集めたサンフレッチェ広島戦でも1ゴールを記録。
“YOSHI-METER”は155に更新され、中山雅史(JFLアスルクラロ沼津)のJ1歴代最多得点まで2点と迫った。

 川崎フロンターレ移籍後、3シーズン目で66点という驚異的なペースで量産を続ける男に対して、
対戦相手も無策ではない。ゴール前での徹底監視は当然のこと。この試合の広島も、
人数をかけた分厚いブロックでスペースを消しながら、前線から下がって受けようとする大久保には
センターバックがマンマーク気味で対応するなど、あらゆるエリアにおいてJリーグで最も危険なストライカーの
自由を制限しようとしていた。

 そんな中で生まれたのが、83分の同点ゴールだった。味方からボールを受けると、
軽く助走をとってミドルレンジから右足を一閃。急激に軌道が変化したシュートは、キャッチング態勢に
入っていた相手GK林卓人の逆を突くような格好になり、その左手をすり抜けてゴール中央に転がりこんだ。

「いつものアウトにかけたシュートを狙おうと思ったが、あまりしっかり当たらなかった。GKの正面かと思ったけど、
ああいう形で入った。シュートは、どこからでも打てば何かが起きるので」

 シュートの軌道が狙い通りでなかったことは、試合後の大久保本人が明かしている。
ただその「何かを起こすため」の準備は周到だったと言える。それは、パスを受けてから
シュートモーションに入るまでの時間、大久保がまったくフリーだったことでわかる。
あのフリーの時間とスペースを生み出すための狙いについて、中村憲剛がこう証言をしているからだ。

「左で作りながら自分がコミ(小宮山尊信)からボールをもらってユウト(武岡優斗)に出した。
ユウトが少し運んだことで、その瞬間にエアポケットができた。横ズレができたら、
ああいうシュートチャンスは生まれるし、あのズレは前半から活かせると思っていた。
そうなれば、ヨシトなら決められる」

 ゴール自体は偶然という要素も味方したが、あのエリアでシュートチャンスを作り出せたのは、
狙い通りだったということである。事実、サイドにできるこの両脇のスペースを使って、
前半の大久保嘉人は2度のミドルシュートを放っている。この試合最初のビッグチャンス、
20分に小林悠が放ったヘディングも、そのエリアでボールを持った大久保が供給したクロスによるものだ。
ペナルティエリアの中でなくても良い。たとえエリアの外でも、大久保が前を向いてボールを持てば
「何かが起こること」をチームメートはわかっている。だから、大久保の場所と時間の自由を確保するために
彼らも動き続けるのである。

 面白いのは、大久保自身も味方のために動くことがゴールに直結すると確信していることだ。
あるとき、ゴールを量産できる秘訣について、大久保嘉人がこう明かしてくれたことがある。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151018-00360953-soccerk-socc

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