「レスター岡崎は最初、うまくはない。けどとにかく頑張る。栄冠、栄光をもらえる価値がある」 by 岡田武史

　元日本代表監督の岡田武史氏（５９＝日本協会副会長）が、プレミアリーグを制したレスターＦＷ岡崎慎司（３０）について語った。スカパー！の解説者として欧州チャンピオンズリーグ（ＣＬ）準決勝を収録後、同社スタジオで取材に応じ、代表監督時代の０８年に初招集した理由を明かし、教え子の成長ぶりに驚きを口にした。２８日には、自身初めて欧州ＣＬ決勝の舞台に行きミラノで現地解説を行う予定。来季岡崎が出場する欧州ＣＬでは、岡田流で活躍に期待を込めた。

岡田氏と岡崎。同じ「岡ちゃん」の愛称でサッカーファンに慣れ親しまれる２人だ。日本代表の監督と選手として、１０年Ｗ杯南アフリカ大会で一緒に戦った。当時を思い起こすように、プレミアリーグで奇跡の優勝を果たした岡崎をたたえた。

　岡田氏　客観的に見たら（ほかのビッグクラブと）力の差はだいぶある。僕もあそこまで行き着くとはまさかと思った。岡崎の貢献度は監督にとって、ものすごく大きいんじゃないかな。（優勝）オッズで５０００倍つくのが分かるよね。それぐらい奇跡的というか（オーナーを務める四国リーグ１部のＦＣ）今治がＪ１で優勝すること以上に奇跡的なことだと思うよね。

　日本代表監督時代の０８年９月２９日、初招集した。北京五輪代表として１次リーグ３戦全敗で終えた直後。Ｊ１で４戦連続ゴールを決めるなど、結果を残していた岡崎を引き上げた理由を今、明かした。