1: casillas ★@\(^o^)/ 2015/10/14(水) 18:03:48.55 ID:???*.net
no title ◆ 単純なフィジカル差だけが問題ではないはず
 今季のブンデスリーガで見せていた輝きを、イランの地で放つことができなかった。日本代表MF香川真司(ドルトムント)は、13日に行われた国際親善試合イラン戦で、前半45分間のみで交代。見せ場らしい見せ場を作ることはできなかった。

 8日のワールドカップ・アジア2次予選シリア戦で見せたキレは見られなかった。トップ下で先発出場したが、印象に残るプレーがない。イランが前線からのハイプレスではなく、日本のストロングポイントである2列目の3人にボールが入ったところで厳しく寄せる守備戦術を取ると、背番号10は存在感を消されてしまった。

 先発出場した香川がハーフタイムで交代を告げられたのは、2012年9月6日の国際親善試合UAE戦以来。この時は、当時のアルベルト・ザッケローニ監督がハーフタイムに3人を交代させており、テスト的な意味合いが強いものだったが、この日は香川のみが交代。低調なプレーにより、バヒド・ハリルホジッチ監督が交代を決断したと受け取られてもおかしくないもので、それだけ香川にとっては厳しい試合になった。

「相手のフィジカルが強かった。少し苦しいミスも多かった。フィジカルの強い相手に対して、攻撃的になっていくのが課題。激しく来ていたのでファウルをもらったり、プレッシャーをかいくぐったりした時は前がフリーになった。そういうのが、前半は作りにくかった」と、ゲームを振り返った香川はフィジカル面を課題に挙げていた。

 確かに、香川のコンディション自体も最高の状態とは感じられなかったが、普段プレーしているブンデスリーガでは、この日のイランと同等か、それ以上のフィジカルを持つ選手たちと常に対峙しているはず。単純なフィジカルだけが問題なのであれば、ドイツであれだけのパフォーマンスを発揮するのは難しいはずだ。

◆ 2列目と後方の選手の間に生じる感覚のズレ
 シリア戦とイラン戦で共通したのは、日本代表が前半に低調な試合運びを見せたことだ。特に最終ラインからビルドアップする場面で、攻撃をフィニッシュで完結させることができていなかった。香川に加えて本田圭佑(ACミラン)、原口元気(ヘルタ)か宇佐美貴史(G大阪)が並んだ2列目に対し、有効な形でボールが供給されない。2列目の選手がパスを出してほしいタイミングと、後方の選手がパスを出せると感じる瞬間のズレが随所に感じられた。香川の技術とアジリティがあれば、自らのタイミングでボールを受ければ、対峙する相手とのフィジカル差を上回ることが可能なのは、ドイツで証明している。そうした相互理解も、日本代表における今後の大きな課題になるだろう。

「フィジカルの強い相手にどう戦うか。みんな裏への意識はあったが、簡単に良い形は作らせてくれない。ボールを失うのではなく、ファウルをもらうことであったり、起点を作らないといけない」

 香川はこのように反省の弁を述べた。日本の強みが2列目の選手たちの能力にあることは、恐らく自分たちと相手の共通認識になっている。その武器をどのように生かしていくか。ドルトムントで「ファンタスティック4」と呼ばれる攻撃陣の一角を担う香川の能力を、いかにして日本代表で引き出すか。それもまた、ハリルジャパンの今後の強化につながるはずだ。

⇒ドルトムントで輝きハリルJで沈黙 香川の能力を引き出せない相互理解の低さ(サカマガ)

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