1: 砂漠のマスカレード ★ 2020/05/28(木) 18:35:45.98
東京ヴェルディ・大久保嘉人インタビュー@前編

約束の時間になると、大久保嘉人はあいかわらずのビッグスマイルで、パソコンの画面上に現れた。続けて聞こえる彼の明るい声に、どこかホッとさせられた。自粛自粛のこの環境に、慣れない形での取材に、緊張していたのは自分のほうだったのかと気づかされた

2020年シーズンのJリーグは、新型コロナウイルスの感染拡大で開幕後すぐに中断を余儀なくされ、早くも3カ月が経とうとしている。ようやくリーグ再開の見通しが立ちそうで、各クラブともに全体練習が始まりつつある現状だが、これまで選手たちのほとんどは練習する環境も制限され、それぞれが自宅で個人練習に励んでいた。

そんななか、今季から東京ヴェルディに移籍した大久保は、間もなく38歳の誕生日を迎える。年齢的にもキャリアの終盤に差しかかり、一年一年が今まで以上に大切になってくるこの時期に、ましてや新しいチームに来ていきなり長期の活動自粛となり、不安や焦りはないのだろうか......。

「焦りは、とくにないですね。そういうことはあんまり感じていないかな。まだ1試合しかやっていないし、再開してちゃんと体調が整えばどうにかなるだろうって考えています」

こちらの心配をよそに、大久保からは頼もしい言葉が返ってきた。いや、むしろそういう言葉を待っていた気がする。

今年でプロ生活20年目。長いキャリアのなかで何度も移籍を経験してきた大久保にとって、新しい環境に身を置くことへの不安はほとんど持っていないという。

「慣れもあるのかもしれないですね。あとは歳も関係しているかな。もう一番年上になったりしますからね」

しかし、これほどまでに長い間サッカーから離れた経験はかつてなく、焦りとはまったく違う『気持ち』を維持するのに苦労していたと話してくれた。

「プロ1年目の大事な時期に、今までで一番大きなケガをしたことがあるんです。全治8カ月で、その時も長いブランクになったんですが......ケガと今回とは、また違うんですよね

大久保嘉人が「中盤をやらせてください」と 監督に直訴した理由
5/28(木) 11:10
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ケガだったら、長くても8カ月だったら8カ月で治るし、そこまで一生懸命リハビリして、また強くなってがんばろうって気持ちになるけど、今回のはまったく違う。いつがゴールっていうのがわからないから、気持ちを持っていけない。

そうなると、なかなか身体も動かない。走りのトレーニングをして体力を戻そうとしても、でもまた中断するんじゃないかという心配もある。この日っていうのが決まっていないから、なかなか走りをやっても身が入らないというか......難しいですよね」

具体的な目標・再開日が決まらないなかで、ひとりでトレーニングを続けることは、いくらプロとして長く経験を積んできていても容易ではないという。

「いやぁ、すごくしんどいですよ。オフとも違いますからね。リーグ開幕に向けて、キャンプで追い込んで、フィジカルも気持ちも一度上げてスタートを切った直後の中断ですから。

でも、通常のオフとは違って、身体は動かしておかなければいけない。いつ始まるかわからないなかで、ひたすら動いて......それをずっとひとりでやるのもきつい。そうすると、だんだんメンタルもやられてくる。見えない出口に向かって気持ちを切らさないでいることは、正直なかなかハードだと思います」

5/28(木) 11:10
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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200528-00894780-sportiva-socc

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