1: 影のたけし軍団ρ ★ 2020/05/10(日) 12:06:17.72
金よりも人命を第一に考えるべきだ。

緊急事態宣言が5月末まで延長され、各スポーツ団体は、競技の開幕、再開、大会開催などのタイミングを探っている。

Jリーグの村井満チェアマンが最短で6月13日の再開を掲げているなか、ロイター通信は、身体的距離を保てない、高強度の(息が完全に上がるような運動を必要とする)競技では新型コロナウイルスの感染や、重症化するリスクが高いことを報じた。

運動中の呼吸は肺までウイルスを招き入れやすいことや、例えばサッカーの試合にウイルス感染者が1人交じっていた場合、他選手たちは平均して1分28秒間はその選手と“密接”する時間があることを紹介している。

アスリートの呼吸器に詳しい、新潟大学特任教授の田中純太医師がこう話す。

「通常、新型コロナウイルスは喉→気管支→肺、というように段階を踏んで体の奥に侵入していきます。途中で治ればいいのですが、肺まで到達すると肺炎などの症状を引き起こします。一方で高強度の運動の場合は激しい呼吸を伴うので、ウイルスをいきなり肺まで招き入れてしまう危険性がある。突然肺炎が発症するわけですから、これは危険です」

アスリートのリスクはそれだけではない。

「適度な運動ならば免疫力が上がりますが、実は激しい息切れを伴う運動をすると、その3時間後くらいから数日の間、免疫力が下がります。喉の乾燥から発生する粘膜の障害が原因だと思われるのですが、この状態だと感染症に対して丸腰状態になってしまう。スポーツ選手が風邪をひきやすいのはこのせいです」(前出の田中医師)

高強度かつ“密”の競技は、サッカー、バスケ、ハンドボールの他にボクシングやレスリングといった格闘競技など枚挙にいとまがない。選手たちは一般人よりも高いリスクにさらされている。

また、試合には移動がつきものだ。国内のPCR検査数は他国と比べ、異常なほど少ないことから、症状の出ていない感染者は実際の発表数よりはるかに多いであろうことは専門家も指摘していることだ。公の数字が少なくなったからと開幕を急いでは、各地方にウイルスをばらまいてしまう恐れがある。

田中医師はスポーツイベントの9月、10月の開催にも否定的だ。

「私は(新型コロナウイルスに感染した)Jリーグ神戸の酒井高徳選手にも直接話を聞きましたが、彼のようにどんなにストイックに自己管理を徹底しても感染してしまうことがあります。チーム内で感染者が出たら、練習や試合でも接触は避けられません。無観客は絶対だとしても、選手の安全面、各地方へのウイルス拡散を考えると、個人的には今シーズンの開幕は“なし”が現実的だと思います」

選手たちにも自らのリスクを理解した行動を求めたい。
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/272926

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