1: Egg ★ 2020/05/02(土) 16:11:25.59
<サッカー、あのときの一言~2>

名場面に名言あり。サッカー界で語り継がれる記憶に残る言葉の数々。「あの監督の、あの選手の、あの場面」をセレクトし、振り返ります。

「(外れるのは)カズ、三浦カズ」。日本にとって初のW杯を12日後に控えた98年6月2日。ワールドカップ(W杯)フランス大会の事前合宿地スイス・ニヨンで、厳しい表情の岡田武史監督(当時41)は、本番のメンバーから外れる選手を発表した。世代交代を受け出場機会が減っていたとはいえ、カズは日本サッカー界の功労者であり“顔”だった。衝撃は世界中に広がった。

落選理由は、FWの軸に城彰二を据えるため。初出場のW杯で劣勢の試合が多くなることを想定した指揮官は、カズの出番はないと判断した。経験豊富なベテランがチームにもたらす影響は、今でこそ誰もが理解している。しかし、国際経験の浅かった当時の日本は知るよしもなかった。精神的支柱を欠いた日本の惨敗は言うまでもない。

同時に落選したのは北沢豪と当時18歳の市川大祐。岡田監督は当初、メンバー外とした3選手も大会自体には帯同させる予定だった。ところが、想像以上にうちひしがれるカズの姿を目の当たりにし「ショックを受けた選手を残すのは得策ではないと判断した。影響力が大きい選手なので、チームにマイナスになる」と、北沢とともに帰国を命じた。

唯一、本大会へ同行したのが市川だった。その市川がメンバー入りした4年後のW杯日韓大会で、ベテランの中山雅史、秋田豊らを擁した日本は、W杯初勝利とベスト16入りを果たした。苦い歴史は、確実に日本サッカーの血となり、肉となっている。

5/2(土) 16:00配信 日刊スポーツ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200502-25020230-nksports-socc
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