「東京五輪 中止すべき」「日本が感染拡大抑えたとしても…世界中から人来る」

　作家の平野啓一郎氏（44）が21日、J―WAVEの「JAM　THE　WORLD」（午後7時）に電話で生出演。 来年に延期された東京オリンピックは中止すべきと訴えた。

　新型コロナウイルス感染症収束に向けて、各国が数年単位の長期的な闘いになるという見通しをたてている中、 「日本は来年の夏にオリンピックをやるって決めてしまったことと矛盾することを政府が言えなくなっているんだと思う」とした。

　ワクチンが出来るまでに18カ月かかるとも言われていることをあげ、「日本が非常にうまく感染拡大をコントロールしたとしても、世界中の国から参加者、観戦者が来るわけですから、今でさえ医療崩壊っていうことが懸念されている中で、1年後に東京でうまくやれるのか」と疑問を呈した。

　本来は「アベノミクスで経済もイケイケという流れの中で華々しくオリンピックを迎えるビジョンだったはず」なのに、状況が変わってしまったわけだから、
「現実的に頭を切り換えた方がいい」。さらに、「延期のためにこれからまた多額のお金を使って、結局中止っていうリスクもかなり高いと思う。
そうすると今中止するよりはるかに大きな損害を受ける」として早期の中止を訴えた。

2020年4月21日 21時59分配信

https://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2020042102100189.html