1: 2020/02/23(日) 11:30:59.92 ID:DN4CIeig9
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「人のためにサッカーをしても無意味」酒井高徳がドイツで味わった“ショックな出来事” から続く

 天皇杯、富士ゼロックス・スーパーカップを制したヴィッセル神戸で存在感を発揮している酒井高徳。ドイツからJリーグに復帰した28歳の本音に迫るインタビュー。2回目は「Jリーグと欧州のサッカーの違い」を語る。

◆◆◆

 取材が行われたのは1月中旬、都内の寿司屋だった。元日の天皇杯決勝を戦い、地元新潟でつかの間の休息をとる酒井がトレーニングのために東京に出てくるタイミングだった。待ち合わせ場所に現れた酒井は、ウールのコートを着こなし、ウレタン素材のカラーマスクで顔を覆っていた。すっかり今どきの日本の青年に見えた。それでも「お久しぶりです」と右手を差し出し、浮かべる笑顔は見慣れたそれだった。

 2019年9月、7シーズン半のドイツ生活に終止符を打った酒井は、ヴィッセル神戸の一員となった。三浦淳宏スポーツディレクターからは「プレーだけでなく人間性を評価して」の獲得だと説明されたという。酒井自身も「Jリーグに帰って活躍出来るかはわからないが、それなら頑張りたい」と気持ちが動いたのだそうだ。

――Jリーグに戻って活躍できるかわからないと思っていたそうですが、それはどういう意味だったのでしょう?

「Jリーグって欧州から見ると異質なんですよね。レベルが低いとかそういうことではないですよ。技術は高いし、戦術眼とか戦術理解度は高いと思います。組織力や連動性もね。だけど、その組織力や連動性にコンパクトさと激しさがない。15年夏、川崎フロンターレがドルトムントに0-6で敗れた試合は象徴的でした。日本でトップクラスの組織力があっても、コンパクトで激しさのある組織力には勝てなかった。

 日本でもスプリントの回数や走る距離を表示するようになってきましたけど、スプリントの強度には注目されない。距離も、長く走った選手は褒められますけど、ただ走るのでなく、その中で何回スプリントしているかが重要なのにそこは評価されない」

2/23(日) 11:00配信 文春オンライン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200223-00032606-bunshun-spo


「Jリーグと欧州のサッカーは別もの」の真意

――Jリーグは欧州とは別のものだという意見は元欧州組の選手からは良く聞きます。

「なぜ別のものという言い方をするかというと、Jリーグには独自の発展を遂げたサッカーがあるからなんですよね。良い悪いは別として、自分もそのリズムや流れについていかないと機能しない。だから日本に戻ってきたとき『活躍できるかはわからない』と言いました。ようやくJリーグのスタイルに合わせながら、プラスアルファで、球際や、1対1、切り替えの速さとか、欧州にいたからこそ身についた要素を見せられるようになりました。でも、『距離感が違うよね』とか、『迫力が違うよね』などと言ってもらいますけど、俺からしたらドイツにいたころの8割の力も出せていない。ドイツにいたときの感覚は失なって、Jリーグに慣れすぎるのもよくない。そのへんは自分のなかでもう一度、気合いを入れ直して意識したいと思っています」

――でも帰国して神戸に加入したら、シュツットガルトやHSV時代よりも欧州トップレベルの選手たちとプレーすることになったのは少し不思議な話ではあります。

「ヴィッセルはJでは異色のチームですよね。普段からそういう選手のすごみを見たり、学べたり挑戦してみたりという特権があります。例えばイニエスタと1対1で勝負するとか、ルーカス(ポドルスキ)を止めてみるとか」


イニエスタは「テレビゲームみたい」

――彼らの凄さはどこで感じます?

「ひとりひとり特徴が違うと思うんですけどアンドレス(イニエスタ)の凄さは一言では言い表せられない。テレビゲームみたいなんですよ。なにかのボタンを押したら絶対にその強さで、絶対にそこに届くみたいな。シュートボタンを押したら、思い通りの角度で思った場所にシュートが飛んでくみたいな感じです。サッカー選手って止める、蹴るが一番簡単で、一番難しいんですよ。『なぜパスミスするの?』って見てる人は思いますよね。観客席からは全体が見えているから、パスが通るように見えますが、自分の体勢とか相手のプレッシャーとかあるので、1本のパスを通すことさえ難しいときがあるんです。それを何でもないように、普通にやるのがアンドレスです」


イニエスタが出した「衝撃のパス」

――考えてではなく、感覚でプレーしているように見えます。

「サッカーって、パターンがあるものなんですけどそれがアンドレスにはないというか。昨年8月、俺が練習に合流した初日からすごさがわかりました。ゲーム形式の練習で、右サイドでアンドレスがボールをもらったんですが、1回も俺のいる左を見なかったんですよ。なのに、ワンタッチでバコーンて俺の前に蹴ってきて、おれはめっちゃフリーだったんですけどボールが来ると思ってなかったから、全然準備してなくて。こっちが見えていたんだ、そんなボールが出せるんだと、それは衝撃的でした。それからは見てなくても、とりあえずボールは出るものと思って走ってます。でもまだやっぱり植えつけられた感覚があるから、思ったタイミングで来なかったら止まったりしちゃうんですよ。それでアンドレスと何回か入れ違いがあって、あー残念というのがあったんです。でも、俺はアンドレスに『今のタイミングでいいからもう1回出して。もう1回走るから』って言ってます。

 あと、ルーカス(ポドルスキ)はとりあえずシュートがえぐいです。シュートはもう見たことがないレベルです」

――ポドルスキはドイツ代表でも中心的なフォワードでした。

「もうシュートには本当にびっくりでした。本当に。で、1回ね、聞いたんですよ。『どうやったらそんな強いシュート打てるの』って。そうしたら、『打ちまくって練習しまくるしかないんだよ』って言われて。あれだけ決められる理由は、あれだけ打ってるからだなと思いました」

――ただそんなビッグネーム揃いの中でも酒井選手は、自分のプレーを失っていないように見えます。

「俺は日本に帰ってきたからといって日本に合わせるつもりはなくて、海外でやってた、むこうの標準のプレーを、やっぱり日本でもやらなきゃと思ってます。練習でも試合でもヨーロッパを意識して、イメージしてます。それを意識すると、練習でも必然的に周りへの要求が出てきます。自分のためにプレーして、思ったことを発言して、それをみんなが受け止めてくれた。

『相手が誰であれ、豪徳があれだけがっつりボールを取りに行ってるんだから、俺もがっつり行っていいだろう』と口にした選手がいたって間接的に聞いたんですよね。あと『やっぱそうだよね、やらなきゃだよね、と思わせてくれた』と言ってくれた後輩もいました。ああ、こういうことなんだって思えたんです。自分がチームにこうやってくれと求めるんじゃなくて、自分が自分のために追求していることをチームのみんなが見て、いいと思えばやってくれるっていうのが、ちょっと今までにない感覚で。やりがいを感じました」


6: 2020/02/23(日) 11:32:42.16 ID:4V3Nsm+p0
JリーグMVP「Jリーグはスペイン2部よりレベルが低い。これが現実」

10: 2020/02/23(日) 11:34:06.35 ID:j20ZKRSl0
>>6
JリーグMVP(身長160)「Jリーグはめちゃくちゃレベル高いよ。これが現実」

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