1: YG防衛軍 ★@\(^o^)/ 2015/10/11(日) 12:13:04.69 ID:???*.net
「魅力的だが本物の強さがない」

 アーセン・ベンゲル率いるアーセナルは、2004年の前回リーグ優勝以来、そう言われるシーズンが続いていた。
しかし今季は、優勝が現実的と言われる中で開幕3カ月目を迎えることになった。

 同時にチームでは、「本物のストライカーではない」と言われてきたアタッカーが、
優勝候補の1トップとして信憑性を高めている。センターFWとして先発が増えているセオ・ウォルコットだ。

 昨季までのウォルコットは、華麗なパスサッカーで格下に圧勝する一方で強豪対決では結果を出せない
アーセナルを象徴するような選手だった。快足ストライカーとして台頭したサウサンプトンから引き抜かれたのは、
16歳だった'06年1月。マイケル・オーウェンの再来としてイングランド全土から期待を寄せられたが、
フィジカル不足でもスピードを生かしやすい持ち場として与えられた右ウィングで、しかしトップクラスに
成長し切れないまま9年が過ぎている。
 本人がこだわりを持つセンターFWでも試されはしたが、本人のパフォーマンスも与えられた
試用期間も不十分だった。結果、今夏には26歳という脂が乗り始めるはずの年齢でありながら売却が噂され、
ファンの間で賛成意見まで聞かれた。

「足の回転に頭の回転がついていかない」と皮肉。

 ポジションが前線の中央であれアウトサイドであれ、ウォルコットの泣き所は状況判断にあった。
シュートかパスか、中に切れ込むのか外に流れるのかといった判断を誤り、
自ら作りかけたチャンスを自ら台無しにしてしまうのだ。
 ピッチ外での賢いイメージも、当人には不利に働いた。いわゆる進学校で教育を受けたウォルコットは、
マイクを向けられてもハキハキと優等生的な回答をする。隣人として少年時代のウォルコットを知る人によれば、
近所の評判は「サッカーもできる頭の良い子」だったそうだ。それがアーセナルでのピッチ上では、
「足の回転の速さに頭の回転がついていかない」と皮肉を言われてきた。

“先輩”もウォルコットの成長に高評価。

 ところが今季は違う。賢さを備えたストライカーとしての姿を見せ始めているのだ。
「自分のプレーを映像で見直して改善点を学ぶ」とは、5節ストーク戦(2-0)後の本人のコメント。
この試合でウォルコットは、ロングボールに走り込んで先制ゴールを決めたものの、他に2度の絶好機を逃していた。
だがそれ以降は、発言通りに進歩の跡が窺える。
 その事実はテレビ解説者のイアン・ライトも認めている。元アーセナルFWのライトだが、
後輩の肩を持っているわけではない。

 ストーク戦でのウォルコットに関して、「今の自分でも決められる」と言ってゴール正面でのヘディングが
バーの上を越えたフィニッシュを戒め、左サイドからゴール前に侵入した場面では、
「思い切り打つか、中央のカソルラにパスするかのどちらかだったはず」と、右足インサイドでの
コントロールシュートが難なく相手GKに捕球された選択ミスを指摘していた。しかしそのライトも、
ウォルコットの変化を「週を追う毎にセンターFWらしくなってきている」と評価しているのだ。

マンUに快勝した試合でも大活躍。

 最たる例が10月4日の8節マンチェスター・ユナイテッド戦(3-0)。巧妙なヒールキックと強烈な
ミドルで2得点を上げたアレクシス・サンチェスが脚光を浴びた試合だが、快勝への貢献度では
ウォルコットも負けていなかった。
 サンチェスの先制点にも、ウォルコットの巧妙な動きが絡んでいる。メスト・エジルがボールを持った瞬間、
ラインの裏を狙うと見せかけたセンターFWに相手DFがつられたことで、エジルにボックス内への
侵入ルートが開けた。

 エジルによる2点目は、ウォルコットのお膳立て。前述したストーク戦での一場面を再現するかのように
左インサイドからゴール前に抜けたが、今回は冷静沈着に中央のエジルへとパスを送った。
3点目に至る過程でも、相手DFの注意を引きながらペナルティエリア付近中央へと駆け上がり、
斜め後方からのパスを受け取ると、自ら突破を狙おうとはせず、反転すると同時に左インサイドで
ノーマークになっていたサンチェスへとボールを届けている。

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http://number.bunshun.jp/articles/-/824305?page=2

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