1: 2016/03/31(木) 22:21:57.60 ID:CAP_USER*.net
「日本人はサッカーに適した、アスリート向きの人種です」

 そう断言するスペイン人がいる。

ハビエル・アギーレが日本代表監督を務めていた頃、フィジカルコーチとして日本代表に帯同したフアン・イリバレンだ。 アギーレの右腕として、オサスナやエスパニョールでフィジカルコーチを務めてきた。 現在はアラブ首長国連邦のアルワハダでアギーレと共に働いている。

 日本代表のフィジカルコーチに就任する前、イリバレンは日本人のフィジカルについての知識はゼロだった。 日本のクラブに携わったことも、欧州で日本人選手と仕事をしたこともなかったからだ。

 2014年夏、日本に渡った彼は選手を近くで見て、触れ、言葉を交わし、あらゆる種類の測定を行った。 彼はまず、日本人のフィジカル、その特性を見出そうとした。

遺伝的に突出した爆発的なスピードと持久力。
そこでイリバレンを驚かせたのは、ふたつの数値だった。

「スピードと持久力です。ヨーロッパ人と比較すると、日本人はこの数値が非常に高かった。
爆発的なスピードを持っていながら、同時に持久力もある。どちらかで高い数値を持つ選手は多くいますが、高いレベルでこれを併せ持つ選手は限られます。後半など、疲労時のパフォーマンス発揮も素晴らしかった。

 これらの特性は遺伝的なもので、欧米人にはないものです。分かりやすい例は長友佑都です。
スピードも持久力も一級品で、他にもこの資質を持った多くの選手がいました。

 一方で、ドイツ人やイングランド人など、アングロ・サクソン系の人種と比較した場合、筋量や骨格、サイズの面で差があります。私とアギーレはその差を日本人の特性で埋めようとした。
スピードやアジリティ、持久力を生かしたサッカーです」

 アギーレはパス意識が強かった日本に、スピードと縦の意識を植え付けようと取り組んだ。
イリバレンが見つけた、これらの特性を生かそうとしたのだ。
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イリバレンを驚かせた乾貴士と武藤嘉紀。 彼はフィジカル面で特に驚いた選手としてふたりの名を挙げた。

 「乾貴士と武藤嘉紀です。乾はフランクフルトにまで見に行きましたが、あの俊敏性とスピード、
ドリブルのキレには驚きました。一瞬の加速で切れ込んでシュートに持っていく、特異な才を持っています。 エイバルでの活躍でスペインでの評価も上がっていますし、今後、リーガと日本代表でさらにステップアップできると思っています。

武藤に関しては、あれ程のフィジカルを持つ選手がJリーグではなく、大学にいたことにも驚かされました。 強さもあり、スピードもある。代表にデビューさせることを、アギーレは全く迷いませんでした。
初めてプレーを見たとき、アギーレと『これはすぐに欧州で活躍するな』と話したことを思い出します。
これからも間違いなく伸びる素材です」
 
 hamu

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