1: 2016/03/29(火) 16:39:43.23 ID:CAP_USER*.net
24日の試合でアフガニスタンと5-1と下すことに成功し、3次予選への進出を決めた日本代表。
既に2位に落ちたとしても勝ち点上では脱落の可能性はない状況だ。

とはいえ、この予選最後の1試合は、順位を確定させるというもの以上の意味を持つと思われる。
なぜかと言えば、相手が2位のシリアであるからだ。
現在戦乱に見舞われ苦しい状況にある同国は、未だにホームゲームを行うことが出来ない状況にあり、国内リーグも動いていない。
しかし、国外に進出した選手たちが集まる代表チームは、ここまでの7試合で6勝1敗と絶好調だ。
むしろ日本以外には無敵という状況であり、圧倒的な攻撃力を発揮している。
その相手を地元に迎える日本代表。もちろん3次予選でも直接のライバルになると考えられる相手であり、ここで敗れれば自信が一気に崩壊してしまうだろう。最低でも引き分けには持ち込みたい。
日本代表にとって大きなライバルとなるであろうシリアとはどのようなチームか? 
前回以降の状況も含めてアジア担当の編集部K(籠信明)が解説する。

シリア代表の本気度は・・・65%です。
前回日本代表が戦ったのは昨年10月。シリアにとっては、オマーンとの親善試合で敗れ、
さらに日本相手に0-3と大敗してしまうという苦しい月だった。
しかし、その後のアフガニスタン戦で5-2と圧勝すると、シンガポール相手にも苦戦しながら勝利を収めることに成功。
今月はイラクとの親善試合に1-0、カンボジア戦で6-0と再び勝利を重ね、予選突破をほぼ決めた。
まだ脱落の可能性はあるが、相当に可能性は低い。
しかし、そんな好調な相手、そして予選本番の試合であるというのに、本気度はかなり控えめだ。
それはなぜなのだ、編集部Kよ!

充実する攻撃陣

シリアの絶対的な強みは、やはり充実した攻撃陣だ。それについては、昨年10月の段階から変化はない。 トップには、オランダリーグで得点を量産したことで知られるFWサンハリブ・マルキ、
そして今予選7試合で7得点と絶好調のオーマル・ハリビンのコンビが君臨している。
中東には身体能力とスピードで押してくるストライカーが多いものの、この二人はかなり異質な存在だ。 ヨーロッパ育ちのマルキは、身体能力こそやや衰えを感じるものの、この数ヶ月で体のキレはむしろ増している印象だ。
カンボジア戦でのシュートはまさに彼のセンスが完全に発揮されたもの。

そしてオーマル・ハリビンも、周りに使われて強力な得点力を発揮するという中東には珍しいセカンドタイプの大型ストライカーだ。
184cmという身長、ガッチリとした体格を備えつつも、仕事はスマートだ。下がってボールを収め、周りを使い、そして前線で味方のパスを受け、確実にゴールを陥れてくる。クロスボールに対する強さや決定力はまさに別格。そして、それを支えるのが良質のチャンスメイカーである。
右サイドを務めるのは、若くして天才と謳われたマフムード・アル・マワス。かつてアンダーの代表で見せたほどの「圧倒的」な能力ではなくなったが、それでもシリアの絶対的司令塔と言える。
軽やかなドリブル突破と正確なパスを持ち、得点力も高い。クラブレベルではなかなか安定せず、
クウェートやサウジアラビア、バーレーンと渡り歩いているが、代表チームでの存在感は大きい。
左サイドには豊かなスピードを持っているウダイ・アル・ジャーファル。縦に鋭い進出から相手の守備を切り裂き、ストライカーにボールを供給するウインガーである。
また、鋭いドリブルとシュートを持つ長身攻撃的MFアブドゥルラザーク・アル・フサイン、
日本戦で惜しいフリーキックを蹴ったことで知られるウサマ・ウマリも魅力的だ。
 
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