1: 影のたけし軍団ρ ★ 2020/01/14(火) 15:35:13.38
もし外国人の指揮官だったら……。12日のシリア戦の敗退が決まった瞬間、あっさりと解任されていたはずである。

タイで開催中の「U―23(23歳以下)アジア選手権」に参戦している森保U―23代表が、初戦のサウジアラビア戦とシリア戦で2連敗を喫した。

これで3戦目のカタール戦を待たずして1次リーグ敗退が確定。同大会で日本が決勝トーナメントに進めなかったのは、今回が初めて。

今夏の東京五輪で「金メダルを狙う」と森保監督は公言しているが、アジアでベスト8にも入れなかった。まさに歴史的な惨敗劇と言っていいだろう。

例えばハリルホジッチ元監督の場合、2017年12月の東アジアE―1選手権で優勝を逃し翌年3月の親善試合マリ戦ドローなどから日本サッカー協会(JFA)の田嶋会長が解任の断を下した。

森保監督は19年11月17日に東京五輪世代のチームを率い、広島でコロンビアU―22代表と戦って完敗。2日後の19日には大阪で日本代表監督としてベネズエラ代表と対戦。前半だけで4失点の大惨敗を喫した。

翌12月の東アジアE―1選手権決勝では、宿敵の韓国に力の差を見せつけられて優勝を逃し、そして今回のU―23アジア選手権での体たらくぶりだ。

同選手権は東京五輪の最終予選も兼ねており、開催国枠がなければ本大会の出場権を失っていた。詰め腹を切らされても、文句の言えない成績である。

現地で取材している元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏が言う。

「森保監督はサウジ戦、シリア戦ともに試合後の記者会見で表情に生気がなく、背筋を伸ばした状態で“固まっていた”ので壇上の備え付けマイクが遠く、音を拾えなかったほど。大きなショックを受けていることが十二分にうかがえました」

初戦、2戦目とも日本が主導権を握っている時間帯は多かった。シリア戦のボール支配率は日本の63%。シュート数は日本の22本に対してシリアは8本にとどまった。しかし、日本は大事な局面でミスを連発。試合運びの拙さが致命傷となった。

サウジ戦は1―1から後半43分、DFの凡ミスから献上したPKを決められた。シリア戦では試合開始9分でPKを与えて0―1とされた。

「森保監督がチームの骨子を固めなかったことが五輪代表の完成度の低さにつながった」と前出の六川氏がこう続ける。

「五輪代表にはA代表と違って代表試合出場強制招集ルールがなく、スペインの18歳FW久保らが呼べず、ベストメンバーが組めないハンディを森保監督は背負っていた。それでも、例えば国内組を中心に<ベストメンバーを形成する>ことで、チームに競争原理を導入することはできた。レギュラー組にサブ組が『ストロングポイントを磨いて試合で結果を残し、森保監督にアピールする』という明確な目標を持つことができるからです。森保監督の<中途半端な五輪代表チームづくり>が、惨敗劇を招いたと言える」

森保監督は、これまでテストと称して延べ80人もの選手を五輪代表に呼び寄せ、試合ごとにコロコロと選手を入れ替えたことがチームづくりを遅くした要因にもなった。

そもそも森保監督に日本代表と五輪代表の指揮官を兼任させたJFAに「大きな責任がある」とは、元ワールドサッカーグラフィック編集長の中山淳氏。

「18年のロシアW杯で直前に指揮を執ることになった西野前監督体制がベスト16入りしたことでJFAの田嶋会長は<オールジャパン化>などと言いながら、A代表も五輪代表も森保監督に兼務させて<丸投げ>してしまった。

ところが現実的には日本代表に専任する形となり、五輪代表は日本代表の横内コーチが代行として采配を振ってきた。このスタイルの弊害が出ています。森保監督が、選手交代などを考えても<自分よりも年長で五輪選手を長く指導している>横内コーチに遠慮し、横内コーチは<正式な指揮官>である森保監督の立場をおもんぱかり……

で局面ごとに迅速な判断が求められる選手交代のタイミングを逸している印象があります。この事態を招いたJFA田嶋会長のマネジメント能力に問題ありと言わざるを得ません」
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/267504

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