1: バグダッドの夜食 ★ 2019/12/24(火) 14:00:01.73
 
(抜粋)

おまけにヨーロッパ勢にとって、この大会は常に重荷だった。大会は彼らのシーズン半ばに行わる。この大会のために、準備し、移動し、プレーすることは、リーグ戦にも響いてくる。一方の南米チームにとっては、リーグが終わってから一週間後という都合のいい時期に行われるのも不満の原因である。

「まったくもって時間の無駄た」

名将アーセン・ヴェンゲルはこの大会をこう酷評した。

結局トヨタカップ時代と何も変わらない。いや、一発勝負だった分、トヨタカップの方が簡潔かつ緊張感があってよかったという声もよく聞かれた。


FIFAがこの大会を主催するのがお門違い

そもそも、FIFAがこの大会を主催するのが、お門違いなのだ。

FIFAに加入しているのは各国のサッカー協会である。サッカー協会が管轄するのは代表チームであって、クラブチームは関係ない。クラブチームはFIFAとは独立した存在なのである。大会に参加するかしないかはチーム自身が決められ、FIFAに強制力はない。クラブワールドカップとは実は大変矛盾した大会なのだ。クラブナンバー1を決める大会であれば、クラブチームチーム自身が運営するべきなのだ。

一方、UEFA(欧州サッカー連盟)はFIFAとは違う。彼らはヨーロッパの代表チームとクラブチームも管轄する。だからチャンピオンズ・リーグやヨーロッパリーグを開催できるのである。CONMEBOL(南米サッカー連盟)も同じで南米のサッカー全てを統括する。だからリベルタドーレス杯を開催できる。

クラブチームに関係のない組織が運営し、観客は入らず、サポーターもメディアも、クラブチーム自身まであまり重きを置いていない。クラブワールドカップとはそんな大会なのだ。

どうしたらこの状況を打開できるか。FIFAは数年前から考えていた。目玉の試合がたった一つでは、確かにサポーターはわざわざ海を渡っては来ない。それならば強豪同士がぶつかる試合の数を増やしてはどううだろうか? ワールドカップはすでに成功を収め、FIFAに膨大な利益を与えている。クラブワールドカップも同じ形式にしてはどうか?

こうして協議の末、クラブワールドカップは2020年の大会からは4年に一度、24チーム参加で行われることが決定した。第1回大会の開催地は中国、期間も6月頭からから7月頭に行われることが決まった。W杯のプレ大会という位置づけだったコンフェデレーションズカップは、これによりなくなった。

しかし詳細が決まっているのはこの一大会だけ、その先のことはまだまだ未定だ。過去には1回だけで終わってしまったクラブチャンピオンシップの例もある。

開催国も従来通り、限られた候補地の中で行われるのか、それともW杯同様世界各国で持ち回りするかはまだ決まっていない。ただFIFAは、その次の大会はヨーロッパで開催したがっている。あまり積極的でないヨーロッパのビッグクラブが参加しやすくするためだ。


詳細はリンク先をご覧ください。

クラブW杯はもう日本で開催されないのか? 2年後に生まれ変わる「新大会」から浮かび上がるFIFAの思惑
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https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=68080
SOCCER DIGEST web 2019年12月24日 リカルド・セティオン

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