1: Egg ★@\(^o^)/ 2016/03/19(土) 06:09:42.80 ID:CAP_USER*.net
 浦和MF柏木陽介(28)が、W杯ブラジル代表メンバーとのマッチアップの中で、世界への道筋を見いだした。

 16日のACLアウェー広州恒大戦では、終了間際の同点弾の起点となり、貴重な勝ち点1をチームにもたらした。移動便が遅れた関係で、帰国は17日深夜。18日の練習は軽めの調整のみとなった。

 あたたかい日差しの中で、適度な汗をかいた柏木は、ピッチを後にすると広州恒大戦を振り返った。

 「元ブラジル代表についてもらった時に、はね返す力がたりないと感じた。今思うと、逆にマンツーマンを喜べば良かった」。

 いつもより前線に近い、1トップ後方の右シャドーに入った柏木は、MFパウリーニョのマンマークを受けることになった。

 相手はブラジル代表として、14年のW杯に主力として出場した世界クラスの選手。柏木は縦パスを受ける際、背後から激しくコンタクトされ、序盤は思うようなプレーができなかった。

 「必死やったから、終わってみて、ああ彼が来てくれてたんやなと気づいた。やってる途中は、とにかくプレッシャーを嫌がっていた自分がいた。W杯で優勝した監督の判断で、ブラジル代表の選手にマンツーマンでついてもらってる。そのことを喜んで、楽しくやれたらきっと違った」。

 相手との駆け引きを楽しむような、普段のリズムでできなかったことを、ひたすら残念がる。「次こそは。あ、でも今度はシャドーじゃないかな」。またとない機会だったことを再確認し、苦笑いする。しかし、浦和や代表で任される本職のボランチでも、今回の経験は生かせると、柏木は強調する。

 「相手が引いている状況なら、ボランチの位置から前に出て、相手選手の間でパスを受ける機会、あるいは必要ができる。その時に相手が、どういうプレッシャーをかけてくるのか。ブラジル代表級の選手の圧力をかわしきれるような力をつけたら、世界と戦える選手になれる」。

 世界クラスの選手とマッチアップしないと、気づけないことがある。柏木は自分を高めるための道筋を語り出した。

 「ハイレベルな相手と試合をすることで、自分は高められるんだなと、欧州チャンピオンズリーグを見ていても思う。あのプレッシャーの中でミスもせえへん。あそこまでいくと異次元やけどね。オレはまず、代表やACLで世界と戦いながら、自分のレベルを上げる。それでJリーグの底上げもしていって、普段から自分をさらに高められるようにしていきたい」。

 柏木はもうひとつ、今回の戦いの中で見つけた自分と日本の課題を語った。

 「最初にパウリーニョに背後からプレッシャーに来られた時に怖さを覚えて、しばらくその感覚が残ったままだったから、うまくいかんかった。個々のレベルは拮抗(きっこう)していても、チーム戦になると、日本のそういう弱さはある」。

 先日、FCソウルMF高萩洋次郎と電話し、得た証言も明かす

 「韓国では『日本勢は、最初にガツンといっておけば、すぐにビビる』と言われてとるみたい。おそらく中国もそう。きっとそう思われている」。

 立ち合い負けせず、どう自分たちの流れをつくるか。勝負をモノにするための駆け引き。民族性や文化的に、あらゆる競技において、日本の課題と言えるかもしれない。

 「そこで逆に日本がしかけていけたら、もっと自分たちの良さが出るんやないかとも思う。今回は本当に勉強になった」。

 21日にリーグで対戦する湘南は、試合開始直後から激しくプレッシャーをかけてくる。

 「そこは中国や韓国と似とると思う。個人的にすごくいい相手やと思っているし、難しい試合になる。相手のプレッシャーに対して、あわてず、プレーできればいい。それに尽きる」。

 激戦の中で得た学び。それを実践する機会が、すぐに来る。柏木は大きな瞳をらんらんと輝かせながら、ロッカールームへと消えていった。【塩畑大輔】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160319-00000002-nksports-socc

続きを読む