1: Egg ★ 2019/11/01(金) 09:13:52.21
技術は衰えない―。サッカーの世界でも当てはまる言葉である。ただ41歳になった中村俊輔はこう言い換える。「技術はやり続けないと衰える」と。

10月27日のJ2横浜C―東京V戦。中村はペナルティーエリアの外、約20メートルの距離から強烈過ぎるミドルシュートをさく裂させた。ボールを収めた皆川佑介の“落とし”に合わせて、そのまま左足を振り抜いている。

ゴール右に一直線、まさに矢のごとく。743日ぶりというゴールには技術が詰まっていた。ボールを軸足の真横近くに入るまで呼び込んで、インパクトの瞬間は前かがみで体重を乗せてボールを芯で捉える。フォロースルーはボールスピードを加速させるために軸足も浮かせて飛ぶように打つ。いやはや年齢を感じさせない、パワーあふれる一発であった。

これ、たまたまではない。中村が得意とするシュートパターン。磐田時代、17年4月の鹿島戦でも同じように「突き刺す系ミドル」を決めている。昨年まで思わしくなかった軸足となる右足首の回復も大きい。とはいえ、このシュート場面を想定して練習でやり続けているからこそ、ここ一番で己の技術を最大限に発揮できたとは言えまいか。

じっくりと見た昨夏のロシアW杯。中村の脳裏にはクロアチアのモドリッチが1次リーグのアルゼンチン戦で決めたミドルシュートが焼きついていた。「エリア内に入るとゴールが近くなるため、相手はシュートを打たれまいと足を出してくる。でもエリア外は距離もあるし、相手も極力リスクを冒さない。ここからでもシュートを決め切る力は必要」。モドリッチは自分で相手を揺さぶってシュートに持ち込むが、不惑を超えた中村はそこに執着しない。周りの力を借りたうえで自分の技術を組み合わせる。パスを引き出すこともまた技術。年齢とともに変化させながら技術を磨く。衰えないためのコツである。(スポーツライター)

11/1(金) 7:34配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191031-00000274-sph-socc
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