1: Egg ★ 2019/09/08(日) 10:00:48.23
日本代表は5日に行われたキリンチャレンジカップでパラグアイ代表に2-0の勝利を収めた。南米から来日した相手は、全員が揃って練習できたのが前日の1時間のみだっただけでなく、チーム全体のコンディションは惨憺たるものだった。こういった状況の繰り返しが容易に想像できる日本国内での親善試合を続けることに意味はあるのだろうか。(取材・文:舩木渉)

●象徴的だった53分の交代劇

インテンシティ。かつてアルベルト・ザッケローニ監督の発言で脚光を浴びた、サッカーにおけるプレー強度を表す言葉だ。

しかし、5日に行われたキリンチャレンジカップの日本代表対パラグアイ代表では、この「インテンシティ」とは無縁な展開となった。特にパラグアイ代表からは、ザッケローニ監督の言う「オンの時でもオフの時でも活動的になる」様子は見られなかった。

試合序盤からパラグアイ代表の選手たちは運動量を上げられず、日本からボールを奪っても後方からの押し上げが不十分で間延びした中途半端な攻撃に終始する。その結果、再び日本ボールになると本来は空けてはいけないスペースにいとも簡単に侵入され、前半だけであっさり2つのゴールを許した。

パラグアイ代表のエドゥアルド・ベリッソ監督は「今日の試合ではフィジカル面で日本と互角な戦いをすることができなかった」と述べた上で、「言い訳にはしたくないが、長距離移動が少なからず影響していたのではないかと思う」とコンディション面に不安があったことを認めていた。

それもそのはず。パラグアイ代表の選手は23人中14人が南米から、北中米も含めれば18人がアメリカ大陸から来日した。彼らは必然的に長旅を強いられる。筆者も今年6月のコパ・アメリカ取材で日本とブラジルの往復を経験したが、24時間以上かかる飛行機移動と半日近い時差による身体的負担は想像をはるかに超えていた。直行便はないので出発地から12時間飛行機に乗って、さらにトランジットを挟んで、再び空の上に12時間というのは本当に堪える。

象徴的だったのは53分の選手交代の場面だ。パラグアイ代表のDFグスタボ・ゴメスが足をつってDFロベルト・ロハスと交代を余儀なくされた。今月1日に所属クラブで試合に出場してから来日という過密スケジュールだったとはいえ、普段からブラジルの名門パルメイラスで主力として継続的に試合をこなしているセンターバックが真っ先に足をつる状態で、彼らのコンディションが万全だったとは決して言えない。

パラグアイ代表は、6月のコパ・アメリカでのちに王者となるブラジル代表を延長戦まで0-0と苦しめたが、日本では全く別のチームになっていた。この1年で日本代表と対戦したコロンビア代表やベネズエラ代表、ボリビア代表もコパ・アメリカでは別格の覇気あるプレーで躍動していた。あの姿を見て、果たしてホームでの親善試合が本当の意味で日本代表の“強化”につながると言えるのだろうか。

9/6(金) 11:36配信 フットボールチャンネル
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190906-00010003-footballc-socc

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