1: 幻の右 ★ 2019/08/23(金) 06:28:11.87
12日に報じられたJ1湘南の曺貴裁(チョウ・キジェ)監督のパワーハラスメント(パワハラ)問題が、サッカー界を大きく揺るがしている。

湘南サイドは、監督の言動について「指導・教育の範囲内」とコメントしたが、即座に監督の活動自粛をアナウンス。17日のクラブ幹部とサポーターとの定例意見交換会には、通常の3倍となる約600人ものサポーターが詰め掛け、関心の高さを物語っていた。

実は……3年ほど前から曺監督の熱血指導に関し、チーム内でも多種多様な意見がある――という話が耳に入っていた。

レギュラークラスの選手は、どんなハードな練習を課せられようが、口汚い言葉を投げ掛けられようが、試合に出られることで<愛のムチ>と感じられるだろうが、戦力外となった途端に<パワハラ>になってしまう。

今回の問題が明るみになると「Jリーグに話が伝わったのが端緒となった」「クラブはスポーツ紙報道で初めて知った」など情報が錯綜。いずれにしても、パワハラ自体の“線引きの難しさ”もあり、そう簡単には結論は出ないだろう。 

まずはJリーグの裁定を待ちたいと思う。

自分自身が秋田の中学や高校時代には、もちろん日本リーグでプレーしていた時代も、パワハラという言葉はなかった。しかしながら、今思い出してもハラワタが煮えくり返るような経験は、それこそ枚挙にいとまがない。

秋田商時代、やたらと威張り散らすコーチがいた。1対1のシュート練習で絶対に届かないシュートを見送るとコーチが激怒し、ゴールライン上で平手で殴られた。無言で仁王立ちしながらコーチを睨みつけると逆上したのか、連続して平手打ちを食らった。

殴られるたびに衝撃で50センチほど後ずさり。60発以上の平手打ちを食らい、殴り疲れたコーチがようやく手を止めた時、センターサークルの中に立っていた。

日本リーグ時代、あるチームで陰湿ないじめがあり、もともと真面目で考え込んでしまうタイプの某選手が、自殺してしまったこともあった。

日本社会では、監督と選手の関係性が<師弟>という言葉で語られ、さらには<主従>として成り立ってしまう傾向が強い。プロのJリーグとなり、監督も選手も<クラブと契約を交わした>同等の間柄ではないだろうか? 湘南のパワハラ問題を注視したい。

田口光久
サッカー解説者 19/08/23 06:00
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