1: 2019/04/29(月) 09:12:23.56 ID:vvKUcQCS9
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 ドイツ・ブンデスリーガで、日本人選手の所属するクラブが優勝争いに加わらなくなって久しい

 香川真司が所属していたドルトムントは、最終的にはチャンピオンズリーグ出場圏内には落ち着くものの、ここ数年優勝争いから遠ざかっていた。2017-18シーズンは4位、2016-17シーズンは3位、2015-16シーズンは2位だが首位とは最終的に勝ち点差10も離れている。

 日本人選手の所属チームがCL出場圏内に残ることも少なくなった。今季は長谷部誠の所属するフランクフルトがCL出場権を争ってはいるが、ドルトムント以外の日本人所属チームがCLに出場するとしたら、2013-14シーズンに3位となり、翌シーズンにCLに出場したシャルケ(内田篤人)以来のことである。

 ドイツにいても、日本人選手が所属するチームを中心に取材もするし、正直なところどうしたって感情移入をするものだ。

 当然、ヨーロッパリーグ(EL)でのフランクフルトの勝ち上がりは嬉しいし、大迫勇也が所属するブレーメンと酒井高徳、伊藤達哉が所属するハンブルガーSVがドイツ杯では準決勝まで進出したのも誇らしいものだった。だからこそ、リーグ戦で優勝争いをする日本人選手を取材したいと思ってしまうものだ。

伊東純也がベルギーで優勝争い中。

 だが隣国に目をやれば、日本人選手が優勝争いを演じるクラブで主力としてプレーしている。

 この冬からベルギー1部のヘンクに加入した伊東純也はすっかりレギュラーに定着している。ベルギーリーグは複雑で全16チームでレギュラーシーズン30試合を戦い、その後順位ごとに分かれた小さな編成のリーグ戦で順位を争う。伊東のヘンクは首位でレギュラーシーズンを終え、現在は優勝プレーオフを争っているところだ。

 6チームで争うその優勝プレーオフは全部で10試合行われるが、5試合が行われた今ヘンクは首位に立っている。伊東はプレーオフ全5試合で先発、初戦のアンデルレヒト戦で得点を挙げしっかりとチームにも貢献している。

4/29(月) 9:01配信 ナンバー
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190429-00839206-number-socc 
優勝すれば来季CL出場がかなう。

 伊東は主に、俊足を期待されて右MFで起用されている。味方やファンも伊東の特徴をしっかり掴んでおり、裏への長いボールに伊東が相手を振り切って追いついたりすると、待ってましたとばかりにスタンドが湧く。

 ゴールへの仕掛けも積極的で、取材した先のスタンダール・リエージュ戦でも再三シュートチャンスを迎えていた。この日はあいにく伊東の得点はなく「チームは勝てたけど、自分が全然良くなかったです」とゴール前でのプレーが精度を欠いたことを悔やんだ。

 枠を惜しくも逸れたシュートや、ゴール前で相手DFを抜き切れず阻まれたものもあった。それでも、存在感は十分だった。もしこのプレーオフで優勝すれば、来季はCLのグループリーグに直接出場できる。

 「もちろんCLは行きたいですけど、目の前の試合で勝つことを考えていきたいです」

 伊東は至極真っ当なコメントを残した。

当初は厳しいことを言われたが。

 一方で入団会見の時、クレメント監督が「伊東はテストの結果、グループの平均以下だが、彼の基本的な資質を知っている。ここの基準は高い」と厳しいコメントをしたと報道で目にしたのが印象に残っている。

 順応、適応への期待とも言えるが、入団会見でそこまで厳しいことを言うのは珍しいものだ。だが今では、サポーターが伊東のチャントを歌うほどの人気選手なのである。

 ベルギーでの伊東の活躍を見ていると、ドイツでは出場機会を失った俊足アタッカー、浅野拓磨のことを思わざるを得ない。

 '93年生まれの伊東と'94年生まれの浅野はほぼ同世代。ともに俊足タイプで浅野はフォワードでプレーすることもあるが、両者とも中盤のサイド、ウイングでプレーする選手だ。また日本代表ではポジションを争うライバルでもある。

浅野の不遇と海外移籍の難しさ。

 その浅野は今、自分ではどうしようもない不遇に直面している。アーセナルからのレンタル移籍でハノーファーでプレーしているが、ハノーファーが買取オプションを行使しないことを決めた。一定の試合数を越えると自動的に買取の義務が発生するため、試合に出られなくなっているのだ。

 ドイツではこの件について会長、強化部長、監督らがそれぞれコメントするなど、ハノーファーというクラブの不協和音の現れであり、失敗であると大きなニュースになった。

 一方、イングランドではほぼ触れられておらず、多少触れているメディアもドイツのキッカー誌などを転載した程度と、関心の程度には差がある。そのハノーファーも、2部降格まで秒読み段階と厳しい状況にある。

 2人の俊足選手の置かれている状況の違いを見ていると、海外移籍の難しさを思わずにはいられない。

 今後日本人選手の海外移籍で気をつけるポイント、学ぶべきことが浅野のケースにはたくさんあるのだろう。運が悪かった、で済ませてはいけないはずだ。

引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1556496743

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